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あんちゃんレポート(11/3)

2021/11/3| トップチーム

11月3日(水・祝)、ホームでの第37節大宮アルディージャ戦。

今日の試合前のロッカールームで曺監督は選手たちに「執念が強いほうにボールは転がって来るぞ!」と言い、選手を送り出しました。その言葉通り、何度も大宮アルディージャ守備陣に跳ね返されながらもロスタイムにこじ開けたゴールは、まさしく勝利への執念が生み出した決勝点でした。サンガスタジアムby KYOCERAが川﨑颯太選手の得点で沸いた瞬間は、今シーズン最も感動を生んだシーンだったように思います。

また、今日は感慨深い試合でもありました。それは清水圭介選手と、今季は初めてサンガスタジアムby KYOCERAに立った庄司悦大選手のプレーです。30歳を超えてベテランの域に入り、ここまで京都サンガF.C.を支えてきた両選手にとって、難しいシーズンを過ごしてきたと思います。出場機会に恵まれないことで色んな葛藤を抱えながらも、練習後に二人で坂道ダッシュやパストレーニングをする姿を見ていて、必ず重要な局面でチームの力になる時が来ると信じていました。その想いを目の前で実現してくれた二人の姿は、試合に出ている出ていない関係なく、チーム全員の胸を熱くしたのではないでしょうか。

清水選手は、58分にピンチを迎えると、ビックセーブで流れを引き戻しました。押し込む展開は、キーパーにとって集中力を保つことが難しい場面でもあります。しかしクロスからのシュートという判断が難しい場面で、最善の選択で凌いで見せました。このセーブがなければ、勝利することは難しかったでしょう。セーブ後のガッツポーズが、このプレーの重要さを物語っています。

そして庄司選手です。与えられた時間はロスタイムを入れて約10分。その中で、自らのプレーで得た3本のコーナーキックを機に、感動的な川﨑選手の決勝ゴールを呼び込みます。

1本目は、川﨑選手に頭にピッタリ合わせるもクリアされコーナーキックへ。2本目はニアでクリアされるも、再び絶妙のクロスを送りコーナーキックへ。そして3本目・・・この時すでに時計はアディショナルタイム表示の5分を過ぎたところ。庄司選手のボールは再びニアでクリアされてしまいます。その瞬間審判を見ると、笛を口に持っていきここまでかと思いましたが、クリアした先に福岡慎平選手がいてプレーが続行されます。そして福岡選手から絶妙なクロスを麻田将吾選手がニアでそらし、反応した川﨑選手が頭で押し込み決勝点。あのニアでクリアしたボールが2mでもタッチライン側にいっていたら、おそらく試合終了のホイッスルが鳴っていたでしょう。あそこでタッチラインを割らずに福岡選手の元にボールが転がってきたことは、偶然ではなく、庄司選手のここまでの努力や想いがつまった執念がそうさせたのではないかと感じています。

得点に関与した選手始め、チーム全員の執念で勝ち取った勝利でしたが、私の眼には二人の姿が色濃く映りました。そして嬉しく思いました。

ここまでチームは素晴らしい団結を見せてきましたが、今日の勝利に本当の団結を感じたのではないでしょうか。結束力を高め、目標に向かって大きく足を踏み込んでいけるそんな試合だったと思います。最高でしたね!ではまた^^

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■ライター(あんちゃん)紹介

京都サンガF.C.ブランドアンバサダー 安藤淳(あんどう・じゅん)

[プロフィール]

関西大学卒業後の2007シーズン、サンガに加入。2011シーズンの天皇杯は5試合に出場し、準優勝に貢献。2013シーズンまでサンガに在籍し、その後、セレッソ大阪、松本山雅FC、愛媛FCでプレー。2019シーズンにサンガに復帰し、2020シーズンは主将としてチームを牽引。ケガのため、2020シーズンを持って現役引退。

生年月日:1984年10月8日

出身地:滋賀県

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