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あんちゃんレポート(7/17)

2021/7/17| トップチーム

中断前の一戦となった本日の7月17日(土)第23節アルビレックス新潟戦。両チームのサポーターの皆さんからの多くの拍手を受けて、サンガスタジアムby KYOCERAは素晴らしい雰囲気でしたね。その声援に応えるようなエキサイティングな好ゲームでした。両チームの勝利への強い意志を感じられた内容で、1歩引けば相手にやられるといった緊張感がありました。8枚も出されたイエローカードの数が、球際の激しさを物語っているのではないでしょうか。

前半は京都サンガF.C.にとって、パーフェクトな内容でしたね。お互いの哲学が真正面からぶつかり、完全に新潟を凌駕した内容でした。サンガのプレースピード、強度、継続性、団結、スタジアムの雰囲気、すべてが素晴らしく、前半は今シーズンベストの内容に感じました。

特に印象的なのは、やはりJリーグ初ゴールを挙げた荻原拓也選手のゴールシーンです。ゴールに至るまでの一連の流れはまさにサンガスタイルを象徴するような動きで、高強度、前への意志、推進力、全てが凝縮されていましたね。そして得点後も自分たちのリズムを継続し、チームとしての隙を与えませんでした。さらに、前半40分あたりになっても、新潟相手に主導権を握るチームに鳥肌が立ちました。全員の意思が繋がって戦う集団となり、心技体が融合してプレーする姿に、心から「強い」と思いました。うらやましくなる想いでした。

後半も立ち上がりからサンガが主導権を握る形でしたが、55分あたりからは新潟のリズムで進み、苦しい展開になりました。ですがサンガは、62分の選手交代を機に、再び流れを引き込みます。けれども、攻勢を活かしきれない時に失点をします。サッカーではチャンスの後に失点する展開がよくあり、だからこそ常に士気を高め、隙を見せない必要があります。スポーツは本当に何が起こるか分かりません。しかしサンガの選手が、集中が切れたようにも思いません。若原智哉選手のキャッチングミスのような形で失点しましたがこれもサッカーです。今シーズン、ハイパフォーマンスを続けている若原選手の存在は、今のチームにとってはかなり大きいと私は感じています。チャレンジした結果のミスは、成長に繋がります。

今シーズン曺監督が選手たちに話している、

「チャレンジしないことがミスで、チャレンジしたミスは咎めない」

悔しさが人を強くします。

そしてサンガにはそんな環境があります。今シーズン負けや引き分けのたびにチームが成長してきたように、個人も必ず成長してくれるでしょう。

試合終盤にかけても、両チームの意欲がぶつかり合い、試合終了のホイッスルまで緊迫感を感じました。本当に素晴らしい試合でしたし、その分やはり悔しさも大きかったと思います。ただ、サンガは前半の圧倒的なプレーを強敵にも展開できることを示したこと、これは選手たちの感覚にもポジティブに刻まれているはずです。このことが、最大の収穫だったと思います。

このまま中断に入るのが、もったいないと思わせてくれた試合でした。1-1と悔しい結果でしたが、今シーズン最も熱くなるような試合を見せてくれた選手たちに、感謝したいと思います。ではまた^^

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■ライター(あんちゃん)紹介

京都サンガF.C.ブランドアンバサダー 安藤淳(あんどう・じゅん)

[プロフィール]

関西大学卒業後の2007シーズン、サンガに加入。2011シーズンの天皇杯は5試合に出場し、準優勝に貢献。2013シーズンまでサンガに在籍し、その後、セレッソ大阪、松本山雅FC、愛媛FCでプレー。2019シーズンにサンガに復帰し、2020シーズンは主将としてチームを牽引。ケガのため、2020シーズンを持って現役引退。

生年月日:1984年10月8日

出身地:滋賀県

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