試合情報

明治安田生命Ｊ１リーグ後半戦がいよいよスタートしました。その初戦となった6月24日（土）の第18節、京都サンガF.C.はホーム・サンガスタジアム by KYOCERAで横浜ＦＣと対戦。74分に失点するものの、その10分後に麻田将吾選手がサンガ初ゴールとなるヘディングシュートを決め、さらにその３分後、パトリック選手がダイビングヘッドでゴール。リーグ後半初戦を鮮やかな逆転勝利で飾りました。

そして、今回対戦するのはアウェイで鹿島アントラーズ。鹿島とは今季開幕戦で対戦し、0-2で敗れました。スコアの差はさることながら、球際の攻防で相手に上回られ、前に矢印を向けたサンガらしいサッカーをほとんど見せることができなかった悔しい試合となりました。そこからチーム力、精神力がどれだけ成長したかを推しはかる試金石となる重要な一戦と言えるでしょう。

鹿島は今季、４連敗を喫し苦しいリーグ序盤戦となりましたが、その後立て直し、５連勝するなど、順調に勝点を伸ばしてきました。現在は勝点28の7位につけ、上位進出の機会をうかがっています。サンガは前節の勝利で勝点19の13位に浮上し、Ｊ１残留争いからは一歩抜け出した感はあるものの、昨シーズンからの成長を証明するためには、まだまだ上を目指す必要があるのは言うまでもありません。かつての鹿島は技術が高く、試合運びが巧みであるというイメージがありましたが、今季はそれに加えてハードワークをいとわず、耐えるべきところは身体を張ってしっかり守り、泥臭さと気迫でゴールを奪い勝利を目指すという色が強くなった感があります。これに対し、サンガは素早く分厚い攻撃で、できる限り押し込む時間が長い展開に持っていくことで勝機が見えて来るはず。そのためにも、まずはセカンドボールや球際の攻防でしっかり競り勝つことができるかが、勝負の鍵となってきそうです。相手がなりふり構わず勝利を目指してくるならば、それを上回る気迫とハードワークで挑むのがサンガ。開幕戦の借りをここでキッチリ返して、リーグ後半戦の躍進を確かなものにしていきたいところです。