試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
開幕岡山さんのアウェイに乗り込んで非常に不甲斐ない負けをした後に、この3連戦タイトなスケジュールというのはわかっていましたし、やはり自分たちが成長して今年上の景色を見るためにはここで踏ん張らないといけないと思っていましたが、前節の神戸戦、その前の浦和戦をよく生かして選手たちがファイティングスピリットを出してくれたと思います。やはり雅也(奥川選手)に初ゴールが生まれたことも、今日は0で締められたことも含めて、チームの成長を非常に感じます。
昨年は前期20試合で15ポイントしか取れなかったので、そのあと成績が上がりましたが全く世の中を驚かせられない、そういう立ち位置にしかならなかったと選手共々悔しく思っている中で、今日の試合の勝ち点3は次のホームに向かって非常にエネルギーのある勝ち点3になると思いますし、何より本当に選手全員で、大空(平賀選手)を途中で入れて代えたりした中でも決していい交代ではないですけども、戦術的にそこは監督として勝負にこだわってやっていったつもりですし、全員がしっかり勝利に向かっていったことが非常に良かったなと思います。
試合っていうのはパスの数を争うわけでも、シュートの数を争うわけでもない。ゴールを争うっていうスポーツですけども、そのゴールに結びつくために最善の方法は何なのか。それはロングボールだったり、中盤でボールを動かして相手のコートに入っていったり、はたまたゴールキックを繋ぐふりして蹴ったり、いろんな形がありますけども、選手が基本的にはそのことをどう理解しているかっていうことが監督としては非常に大事かなと思っています。皆さんのお眼鏡に叶うようなサッカーをやっているかどうか自信はないですけども、自分たちはこのサッカーっていうのを真摯に信じて、それをやればいいんだってことではなくて、これを磨くためにはどうしたらいいのかっていうことを日々選手と一緒に積み上げていくつもりです。こういう結果が出たから言うわけではないですけども、生みの苦しみもたくさんありましたし、僕も5年目になって、自分が目指す方向と選手がやりたいことのすり合わせをどうするのか、まだ答えは出ないところもありますけど、今日の試合を見て選手の勝ちたいって気持ちが100%グラウンドに落ちるっていうのは非常に見ていて清々しいものだと思いました。この勝ち点5を次の節、またその次に繋げて、京都のサポーターが見たことのない景色に自分たちは辿り着きたいと思います。
今日は本当に1000人余りのサポーターが、京都から、もしくは関東圏からいろんなところから集まってもらって、非常に熱い声援をいただいて、4年前のJ2の時にはなかなか考えられなかった舞台ですけども、それを当たり前と思わず、謙虚にしっかり向かっていきたいと思います。
(前節と同じような試合展開で終盤に意識したことは)
やはり失点したということより終わらせ方が良くなかったっていうのと、やはり1点取って守りに入るのが早すぎた反省があったので、あくまでも2点目を取る、要は相手コートでプレーするためにどうしないといけないかっていうのが最大のリスク回避だと話をしていました。残り2、3分ちょっと押し込まれる場面もありましたけど、セカンドボールを拾われて2次攻撃を食らう場面は少なかったですし、ラインも高く保てたことは、今年オフサイドを取れる数が去年に比べて3倍ぐらい増えているんですけども、非常にその地道な努力が身になった瞬間だったかなと思います。前節悔しい引き分けに終わって、それをよく生かしてくれたなと思います。
(初先発でゴールを決めた奥川選手の評価は)
僕は直接彼がアカデミーにいる頃からは知らなかったですが、当然いい選手だってことで違うクラブで見ていましたし、10年ヨーロッパでやってきた中で、いつもそれが正の経験だったわけではなく試合に出られないとか挫折することもたくさんあった中で、京都に帰ってきて彼がゴールを決めてくれたっていうのは非常にチームとして前に進む材料です。彼自身もやっと京都の一員になれた気持ちになれたのではないかなと思いますし、やはりそれはチームとしてお祝いしてあげたいと思います。ただ彼にもチームにもまだまだ足りないところがあるので、それに向かって明日からまた準備をしていくだけだと思います。
(途中出場、途中交代となった平賀選手について)
大空はU-20日本代表がワールドカップ出場を決めたその主力選手と聞いていましたし、怪我がなければ舞台に立っていたであろうそういう一員でしたけども、今日のあの厳しい展開の中でも完全に送り出したい選手に成長していますし、交代したのは戦術的な理由で代えただけです。彼の将来性を蝕むことに繋がると思っていたらもちろん代えません。彼も悔しそうな顔をしていましたけど、それは将来彼にとって正の経験になりますし、彼が悪くて代えたわけじゃないです。途中で出て途中で代わることは選手としては屈辱的なことで、僕も選手だったからわかりますけども、そこを超えたものを指導していかないといけないと自分でも思っています。大空に謝罪して彼が納得するわけでもないことですけども、僕は監督としての責任の中でその交代を実施して、その後彼がどう変わるか、彼とコミュニケーションを取りながらどうしていくかってことに期待したいです。恥ずかしい思いをするのは僕であり僕を責めればいいだけで、彼自身は前を向いてやるべきだと思うし、しっかりそれをやってくれる選手だと僕の中では思っています。

奥川 雅也
(ゴールを振り返って)
チームとして1番大きかったのは、やっぱり自分たちのやりたいプレスから点を取れたっていうことが今後に生きてくるのかなと思いました。
僕自身もやっぱりほっとする部分と、チームに勝ち点3が必要なタイミングだったので、僕のゴールで取れたってのはすごい嬉しいですけど、チームであそこまでプレスをかけてくれたおかげであそこにボールが来たので、チーム全体に感謝したいなと思います。
ああいう動き出しっていうのは、ドイツ、ヨーロッパに行ってやってきましたし、あそこに行ったら点が取れるっていうコースは見えていたので、そういう部分で今日それが生きたのかなと思います。
いいボールが来たってのもありますし、自分のポジション取りもいいところ、パスも完璧、そういうのでいかに簡単に決められる位置に行けるかっていうのを結構考えてやっているので、それが良かったかなと思います。
(初先発だがそのプレスに関して意識したか)
なかなか前節プレスの部分で結構迷いがあった中で、結構チーム全体で話して、やっぱりこのチームは守備からっていうのが、そこから攻撃に繋げるっていうプレースタイルなので、まずは守備をみんなで意思疎通して、そこから攻撃に繋がればいいかなっていう配慮をしました。
(特徴であるドリブル、違いを生むプレーについて)
そこの部分もやっぱり僕自身、プレスに行った後の疲れている状況で相手を押し込むプレーだったり、劣勢の中で流れを変えるようなプレーというのはもっともっと必要だなと思います。
(キャンプの途中から合流したが現状の感覚は)
まだ合流してから1か月弱ぐらいなんですけど、コミュニケーションはやっぱり取るしかないので、練習からいっぱいコミュニケーション取って、もっとより良く僕のことを知ってもらう必要がありますし、チームのプレースタイルを僕も理解する必要があるので、そこが早く解決できればもっともっといいチームになるのかなと思います。
練習では結構ボール持ってアシストとかする場面っていうのはあるんですけど、試合になるとやっぱり相手がいてやることも変わってきますし、僕自身、やっぱり試合に出るためにはチームの決まりというか、チームのプレースタイルをしつつ、自分の良さをもっとこれから出していけたらいいなっていうのは思います。

福岡 慎平
2点目を決めてれば、もちろんもっとゲームの運びは楽になったと思いますが、浦和戦と神戸戦で味わった1-1っていうゲームが続いてたんで、本当にみんな集中を切らさずにゴール前で体張ってましたし、自分もボランチのとこであまり前に出すぎず、エリソンに入った時になるべく打ちづらいとこにいようと思ってたので、まず1-0で終われたのは良かったかなと思います。
(3バックにするのを前回よりも我慢したと監督が話していたがどう対応したか)
5バックになると、跳ね返すのはもちろん自分たち強いんですけど、そういった時にちょっとラインがズレたりすると競ってカバーができなかったり、ちょっと人任せになっちゃうところがあったので、そこは今週の練習でカバーはできたと思いますし、その中で5バックになった時もみんな冷静にやれてたと思うし、フロンターレさんもピッチの中の選手もちょっと焦ってはいたので、それをうまく利用しながらプレーできたかなと思います。
(3バックに変える前の4バックのときの感覚は)
やられない感覚はありましたけど、もちろん前半からやっぱフロンタールさん1人1人上手いですし、自分の右側と左側の横のスペースを上手く山内選手が使ったり、そこを使わなかったらエリソンが飛び出したり、本当にみんなで共有されてるなと思った中で、その中でも自分たちは崩れずにまず前半0-0で戻れたことが大きかったですし、後半ああいう形で自分たちのプレッシャーで雅也くん(奥川選手)が点を取ったっていうのも大きかったし、その中で1-0で終われたっていうのはチームとして自信にはなったかなと思います。
(前の試合まで果敢に前に出る印象があったが今日は川崎を踏まえての形だったか)
出れなかったっていうのが正直なとこですけど、優太(宮本選手)とエリソンがバチバチにやりあって、その周りに山内選手がいる中で自分が上がるとマンツーマンの状況で、上がりたい気持ちもありましたけどちょっとそこはバランス見ながら今日はやっていました。上がるタイミングは上がっていきたいですけど、押し込む時間帯があまり長くなかったので、2次攻撃、3次攻撃の時は自分も果敢に上がっていこうかなと思ってそこは判断しながらやっていました。後ろのノリくん(鈴木選手)と優太が声をかけてくれたのも大きかったですし、行ける時は行っていいよって言われていたんですけど、エリソンがちょっとパワフルだったので、そこをカバーしながらできたかなと思います。