試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
町田さんはJ1の中でも非常に特徴のあるチームで、1つ例を挙げれば、成功したパスの飛距離の長さは 21か22ぐらいで、ショートパスよりミドルかロングのパス精度がすごくあるチームで、そこに対して我々が勝つやり方をするとしたら、リスクはありましたが今日みたいなやり方を選択しました。背後というより前と後ろをよりコンパクトにして、相手の出どころと早く動いたツートップの動きを無効化するっていう中では、90分通してよくできてたと思います。その中で2つヘディングが競り負けたそのボールで失点をしてしまいましたが、その点に関しては0点で抑えるのが1番いいんですけど、我々がやってきた、自分が選手に選択させたことなので、選手に責任はないかなと思います。
90分の中で、後半始まって15分ぐらい、我々はこぼれを拾って、ちょっと形を変えながら相手の陣地に押し込んだ中で、最後の精度が上がっていればゴールが生まれてたでしょうし、体を張って守っていけたことが力強く後押しする展開に持ち込めなかったですが、ただ前期の町田さんに対して数字も結果も選手の手応えも全くないまま終わった時間を思い出すと、そこから約半年ぐらい経ちその我々の軌跡については改めて間違ってなかったんだなと思います。僕は来年指揮を取ることが決まりましたが、来年に繋げるんじゃなくて、今選手が悔しい気持ちで何を改善しなきゃいけないかっていうのをしっかりスタッフで話し合いながら、次のヴェルディ戦に向かいたいと思います。
(ハーフタイムでの攻撃面での指示について)
相手は 相馬選手を攻撃時に左サイドに配して林選手を内側に持ってきて3-3-4のようなシステムで、望月選手と佐藤響のところで起点を作ってっていうのをやってきました。想像してた通りだったんですけども、その中で後ろに競った時に、ミッドフィルダーのラインが後ろに引き込まれすぎちゃったり、前残りしちゃったりすることで相手のボランチのところを拾えなかったんで、そこの整理をして、スリートップの行き方っていうのを選手に具体的にやり方を少し変化させてやったところで、後半は望月選手やオセフン選手の起点っていうのは前半ほどなかったと思います。前半も悪くはなかったんですけど、とにかく我々が取った勇気ある戦いで相手を相手陣に押し込んで、いい意味で結果としてオフサイドを取ろうという戦いを選択しましたけど、それに関しては勇気ある選択、試合をしてくれたと思います。後半も最初の15分ぐらいは攻勢に行ったと思うんですけど、やはりそれで取れなければあのような形でやられてしまいましたけど、仕方ないで済ませてはいけないですけどもそういうリスクも含めてやった戦い方を90分間やり通しました。
(前期での対戦から成長したところは)
J1の中で後期は我々3番目の成績で今のところ推移してる中で、やはりどこでやっても自分たちが勝つんだ、勝てるじゃなくて勝つんだって気持ちでピッチに立っている選手は明らかに増えたかなと思います。その中で京都の戦術はこういうことができないと試合に出れないというよりは、それを踏まえた上で自分の個性を出すってところで言うと、すべての選手がそういう競争をしてくれてたので、そういう選手の意識が少し上位とか新しい景色を見るってとこに変わってきたことは大きな違いだと思います。
(相手の強みであるエアバトルに対して宮本選手を起用した理由は)
あくまで僕の考えですけども、町田さんを相手にした時に高い選手を入れて跳ね返して拾ってボックスの中でクロスを跳ね返す戦い方を選択してたら、いつまで経っても点は入らないし、相手がいつか点を取ると思います。やはり我々のペナルティエリアに近づけないラインが形成できるメンバーでいかないと我々の良さは出ないと思ってましたし、その裏返しはもちろんありますけど、彼らがクロスあげる時も、彼らのスピードを一旦落としてからのクロスであれば十分跳ね返せるなと思ってたんで、そういう彼らの特徴も含めて、ラインをズルズル下げずにホルダーに行くってことを徹底すれば、オセフン選手やデューク選手や高い選手が出てきても対処できる、それよりもボールを奪った後のメリットを取りたかったっていうのは選択した理由です。それはアピアがいいとか宮本がいいとか誰が悪いとかそういう話ではなくて、サッカーは身長でやるわけじゃないし、逆にサッカーは走るだけじゃ絶対にうまい選手にならないしっていうとこで言うと、我々として何が最大値なのかって考えて宮本にしました。
宮本 優太
(いつも以上にセンターバックとしてタフなゲームだったと思うが)
相手のサッカーのやり方、スタイルはわかってたので、その上で与えられた役割をはっきり 戦い抜こうっていう気持ちでやりましたけど、簡単な試合じゃなかったですし、肉体的にも結構ぶつかり合いが多かったので、やってて難しい試合ではありましたけど、いいところと悪いところが収穫できたかなって思います。
(良かったところをあげるとすればどこか)
優勝争いしてるチームに対して、僕たちのサッカーらしくボールを持つところは持って、前向くところは前向いて、常に後ろからロングボールだけにならず、間でもらってそこでの関係性だったり、そういうところはチャンスも作れてましたしポジティブに捉えていいかなと思います。
(逆に今日の試合から見えた課題は)
やっぱり相手のロングボールに対してもっといい対応ができれば、もう少し相手の攻撃が封じれたと思います。そこは僕が出てるからこそ、そこで絶対に勝てっていう役割ではないですが、もっとチームとして戦い方をうまくならないと来シーズンこういう相手にしっかり勝って上に行くことは難しいので、今のままじゃダメだなって思います。
(ハイライン・コンパクトを意識してたと思うが評価は)
正直あの失点のシーン以外は、何度かピンチがありましたけどやられたっていうシーンは僕の中ではそこまで思い当たる部分はないので、そういう部分は勝ち点1でもものにしたい、しなきゃいけない試合だったなって思います。
(失点シーンを振り返って)
1失点目は、ゴールキックで僕が跳ね返してれば、少しでも触れてれば、あの状況にはならなかったって思いますし、その選手に対して思った以上に自分も体が動いてあそこに足が出てたので、足の出し方や数歩、半歩の駆け引きの中、失点が生まれちゃったと思うので、ああいうところも含めて改善すべき点は振り返るともっとあるかなと思います。
ラファエル エリアス
(次節出られないことも含めて、試合を振り返って)
カードをもらってしまったことに関しては、もう1試合もちろんやりたかったのに残念ではあるんですけれども、それをどうこう言ってもしょうがないと思いますし、誰がどうとかっていうことは何も言いたくもないです。でも、今日の試合も含めて自分たちの素晴らしい姿勢やパフォーマンスは見せられたと思います。そういう中で勝ち点を取れれば1番良かったんですけども、それはできなかった。しかし、この試合も含めて、自分が今年来てからなんとか京都をまずJ1に残留させるっていうことが1番大きな目標であったので、それはしっかりできたということがあったので、そこは良かったかなと思います。みんなにとっても幸せ、ハッピーな結果だったと思いますので、そこに貢献できたのは良かったと思います。でもサンガはさらに続いていきますので、もう1試合しっかりいい試合をして、また来年も素晴らしい試合をできるんだ、素晴らしい順位を収めれるんだっていうチームになってきてると思いますので、次の試合はみんなを応援してしっかりシーズンを締めくくりたいと思っています。
(優勝争いをする相手に対して感じた手応えは)
もちろん町田は素晴らしいチームだと思います。リーグ優勝を争うにすごくふさわしいような質や選手層を見ても素晴らしい選手が揃ってるのでそういうことをしてるだけのことはあるなと思ってます。 しかし町田に対してもそうですし、神戸であったり鹿島であったり、フロンターレ、広島、いろんないいチームがあると思うんですけれども、そういうチームに十分できるっていうことは今年は証明できたというか、何か得るものはあったと思います。だから来年はそういうチームに負けずに、我々がそういうところに行って、他のチームからリスペクトされるような、下のチームが上に胸を借りるんじゃなくって、自分たちが胸を貸すようなチームになれるように成長していきたいなと思ってます。
(後半戦の戦いぶりの中で特にエリアス選手は11得点を上げているがフィットできた理由は)
自分が入ったからとか、自分がゴールを取ったから京都がこういう風にV字回復できたとは思ってませんし、自分としてはやっぱりチーム全体がという風に言いたいんですけれども、 そういう中で自分がそのチームの一つのパーツとして、曺監督が求めるもの、インテンシティやサッカーのそのやり方をしっかり自分ができた上で、やはりチームとしてフィットできたからこそ、得点も生まれたと思います。自分がというよりは、チームとしてそういう足し算があったのかなと思ってます。なので、そういうことをまた続けていって、来年のキャンプからもっとしっかりとチームを整えていければ、さらにさっき言ったような優勝争いであったりとか、上位に食い込むことができるんじゃないかなと思ってます。それのために自分としてもまたチームの一部として頑張っていきたいと思ってます。