試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
広島さんはこのJリーグの中で順位もやってるサッカーも間違いなくナンバーワンと思って見てたし、自分も知ってる選手もいる中、この素晴らしいスタジアムでこういうサッカーを出せるチームに対して、皆さんが50も60%も勝てる確率があると思って臨んでなかったと思うんですけど、やっぱり今日の試合は相手の良さを消すってことと、自分たちがどこを狙うんだってこと、それ以上に彼らを上回るんだっていうメンタル的なことも含めて、技術的にも戦術的にも非常にレベルの高い試合ができたなっていう風に思います。もちろん前半最初のピンチで我々が1点取られたら難しい試合になりましたけども、前半から相手のゴールを脅かすような攻撃は準備してた通りにできましたし、太田が素晴らしいセーブを何回も繰り返しましたけども、ラファ(ラファエルエリアス)から太田まで彼らのボールに食らいつき続けたその姿勢が今日の勝点3につながり、今までの勝ち方と違う充実感があります。J1っていうのは、3年半前、僕が京都に来た時にJ1に上がろうということを自分でも言えなかったぐらい選手が遠いふうに感じてて、その中で1歩ずつ昇格して苦しい時間が続きました。まだ今年何も得てないんでそういう実感みたいのを言うべきじゃないかもしれないですけど、やっとこの紫色のたくさんのサポーターの中でもサンガのサポーターを感じながら、自分たちのエネルギーにしていくような試合ができたと思いますし、まだ名前と顔が一致しないような選手もたくさんいるかもしれないですけど、これからどんどん成長して日本を代表する選手になって欲しいなって選手もたくさんいます。今日の広島さんの力もやってみて改めて感じましたし、前期0-5でボロボロにされたあの日からこういう日が待ってるっていうのは監督としてあまり想像できなかった1日でした。残り4試合全ての試合に今日の試合以上のインテンシティで、次は川崎戦になりますけども Jリーグを引っ張ってきた強豪チームに対して自分たちらしさを出して、また勝点3を狙っていきたいと思います。
(0-5の前期と1番今日違ったところは)
あの時は連敗が続いてることも思って、少し相手とミラーゲームにしながら、我々が相手陣地に入れるような場面を多くしようと思ったんですけど、やはり相手のシステム、かみ合わせと想像以上の圧力で何もさせてもらえなかった時間でした。本当に広島さんにはアウェイで去年も一昨年も我々としては勝つ試合に持っていけなかったって悔しくもありましたけど、あの時よりも全ての面で成長したなと思います。ただ、監督としては本当はあの時に今日のような試合を作っていかなきゃいけない立場だと思ってるので、あの時そうなってここまで来て成長したから万々歳だと思ってなくて、やはり上位に行くためにはリーグの序盤からそういうチーム作りを進めていかないといけないと思います。
(フラッシュインタビューで太田選手のことを言及される際、言葉に詰まるシーンがあったがどのような思いだったか)
僕が監督に就任した時から出場機会がそんな多くなかった選手でしたし、我々のチームでは1番年長の選手ですけども、彼が普段のピッチで何をしてるかはずっと見てたつもりなので、感傷的になったっていうよりはどちらかと言うと感動したって感じです。そういう意味で、 心を動かされる選手と一緒に仕事できてるような喜びも感じますし、人は何歳でも成長できるっていうのは彼が示してくれたんじゃないかなっていう思いで、少し恥ずかしいですけど、そんな風になっちゃいました。
(ボールを奪ってからかなり早い攻撃を徹底されてると感じたが)
ボールを奪って全部縦に行けってことが大事なわけじゃなくて、相手のボールになった時に、ボールを奪った後にどこに配置してるかってことで縦のパスが引き出されるっていうのが正解だと思うので、むやみに追ったところで前に人が配置されなかったら縦のパスは出てこないですし、縦パスが多くなる原因とか理由は、相手のボールになった時にどの配置に選手がいるか、そこでルートをしっかり決めて、特に今日は相手が3人のディフェンダーだったので、そこにどこに通していくかってことを共有することが大事です。縦パスが多かったっていうより、その守備、相手ボールになった時の守備の配置が今日は良かったかなっていう風に思います。
(J屈指の攻撃力を誇る相手に完封した守備の評価は)
ここ最近、ゴール前の守備だけでちょっと解決しようというところで中盤のハーフウェイラインを越えたぐらいからのディフェンスが甘かったので、それを1週間整理して、今日で言うとアルスラン選手とか松本選手とかがフリーで顔を上げないようにしっかりプレスかけないと前3人にやられてしまうので、そういった基本的なことを選手が実行してくれたことで今日の勝利に繋がったと思います。やはり改めてゴール前だけの守備をして守れるもんじゃないし、ゴール前にボールを運んだ後の練習をしたら点を取れるものじゃないっていうのは、 監督10何年も続けてますけど、改めて今日教えられたような気がします。
(ホームの敗戦時もブーイングなく応援し、今日も支えてくれたサポーターの応援に対して)
0-5の大敗の後、サポーターがブーイングをされるのは当たり前だと思って挨拶に行きましたし、そのことに対してどういう風な話をしたらいいのかまとまらず行った時に、そういった声援を試合終了の前からやってもらったっていうのを僕の中ではすごく忘れられない1日でした。負けたけれどもこういう思いに応えないといけないなって気持ちにさせてもらいましたし、それと同じが、それ以上に、今日広島に1,200人ぐらいのサポーターが来てもらいましたけど、本当にあの時悔しい思いをさせてしまったそういうサポーターたちの人たちにもう1回お返しをしなきゃいけないなと思う中で選手も立ったと思うんですけど、あの時以上に今日の声援はすごくありがたく思いましたし、プラス、ゴール裏に挨拶に行った時の広島さんの紫の色と我々の紫の色、そんなに色が違わないですけど、あの一角にいたサポーターの紫の風景っていうのは、夕方太陽がまだ沈んでないあのサポーターを明るく照らすような太陽の光もあり、非常に荘厳な景色だなと思いましたし、天皇杯で新しい景色を見ることはできなかったですけど、こういう景色にまた出会えて、先ほども言いましたけど、監督としてすごく恵まれてるなっていう風に思います。
平戸 太貴
前回の広島戦と先週の敗戦という本当に悔しい気持ちを、本当に全員がこの試合にぶつけて、それがこのゲームの最初から最後まで出ていたなという風に思ってます。
(奪ってから縦に速い攻撃でチャンスを作っていたが)
自分たちがボールを奪ってから早く攻めるというところで、自分たちの質も高かったですし、自分のところからタイチ(原大智)のクロスだったり、前線でボールを奪ってからハファ(ラファエルエリアス)がタイチに出したキーパーとの1対1だったりとか、ほんとに自分たちがやりたいことっていうのを試合通して出せたっていう手応えを感じたし、首位の広島さん相手にそれをできたっていうのは本当に自信になりました。
(ゴールシーンを振り返って)
本当にシン(福田心之助)がいいボールをくれたので、自分は思ったコースにも蹴れましたし、決めれて良かったです。
(広島のボランチへの圧力が効いていたと思うが)
そうですね。今週は練習の最初からチョウさんに、ボールホルダーに厳しく行くっていうこと、自由を与えないっていうところは厳しく言われてきましたし、それをチーム全員が目の前の相手の対峙した選手に負けないというか、そこに対してボールを奪いに行くっていうのを1試合通してプレーできたなっていう風に思ってます。
(前半からうまくいってるなっていう感覚だったか)
耐える時間帯、押し込まれる時間帯もありましたけど、そこを耐えてそこからボールを奪ってカウンターに出ていくっていうところだったり、チームとして我慢するところは我慢してそこからカウンターだったり、自分たちが狙いを持った攻撃と守備ができたなっていう風に思ってます。
太田 岳志
首位の広島さん相手っていうわけではないんですけど、絶対ピンチは何回か訪れるとは覚悟していた中での試合だったので、シュートシーンでも味方がコースをうまく狭めてくれたおかげで、僕としてはそこまで難しい対応ではなかったので、本当にそこはチーム全員で勝ち取った勝利かなって思いますし、失点0だと思ってます。
(前半弾いてポストに当たったシーンを振り返って)
シューターだけではなくて味方も見つつ、もう味方がここにいるから僕はここにポジション取ろうっていうのをあの中では結構冷静に考えれた中でのセーブだったので、比較的僕は結構心に余裕を持ってセーブはできてました。
(監督が感動したって話していたが)
そうやって僕のプレー1つ1つで人を感動させられるっていうのは、ほんとに選手冥利に尽きるというか、選手としての喜びです。
(「人は何歳でも成長できるっていうのを示してくれた」という監督のコメントを聞いて)
やっぱり何歳になってもサッカーをうまくなるっていうのは、僕自身常々思ってることですし、僕はサンガに来るまでというか来てからもメンバー外だったりベンチの期間がほんとに長かったので、そういうモヤモヤとした気持ちっていうのは、メンバー外の選手はやっぱりどう消化するっていうのは、出てる選手がほんとに体張ったり、出てる選手がこれだけ頑張ってんだから俺も次頑張ろうっていう風に思えない限りは消化できないと思います。出てる選手のそれは義務だと思っているので、そういう気持ちの持ち様で選手はうまくなると思っているので、それが今の自分の成長に繋がっているのかなと思います。
(広島相手に無失点という結果に対して)
やっぱり前回(鳥栖戦)10人で無失点に抑えれたっていうのは、チームとしても自信になったと思うので、首位の広島さんの攻撃力を0に抑えたっていうのは、また1つチームとして自信にもなったんじゃないかなって思います。
(太田選手自身の去年の悔しさは晴らせたか)
1-3っていうキーパーとして3失点っていうのはなかなか受け入れがたい結果だったので、そんな中でこういう素晴らしいピッチの中、スタジアムの中、アウェイの中で0で抑えれたっていうのは、本当に自分にとっても自信になります。
(試合前に監督から任せたぞみたいな言葉はあったか)
今週からずっとそういう風なことは言っていただいて、やっぱここで結果を出せなかったらまたすぐソンユンに変わるとか、他のキーパーに変わるっていうこともあり得る世界なので、ほんとにこの1試合は何が何でも結果を出そうっていう気持ちで臨みました。
(試合に絡めない時にベテランの選手として考えていることは)
ベテランの選手の背中っていうのはやっぱり良くも悪くも周りに影響を与えてしまうんじゃないかなと思うので、そういうのも意識しつつ、ただ一個人としてもっとうまくなりたいっていう気持ちは忘れずに、そんな中でいろんなフォワードの選手にシュートを打ってもらって、小さい成功体験だったり、1つ1つ自分の技術がうまくなっているなっていうのを見つけて、それをもっとうまくなりたいっていうモチベーションの糧にすることを日々心がけていました。