試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
試合の立ち上がりから自分たちのリズムで試合を進められた中での退場だったのですごく難しい試合になりましたが、選手が、今日の試合に臨むマインドセットというか、何を大事にして何をしなければいけないのかということは10人になってからも崩れなかったので、最低勝点1は狙いながらも、できれば勝点3を取りたいと選手と共有しながら試合を進めました。本当に理想的な形で2点入って非常にいい勝利でしたし、相手より数多く攻める、相手より数多く守るという、サッカーの基本的な部分で相手を上回ったことで勝利が得られたと思います。走ることを疎かにしない、味方を助けるということを、自分たちの中心に据える選手たちを非常に頼もしく思いますし、一人の人間としても非常に心が動かされた、そういう試合でした。
残りのリーグ戦5試合と天皇杯がありますが、僕たちは天皇杯でファイナリストになる、そして国立競技場でタイトル獲り、京都に持って帰るという大きな目標とともに、リーグ戦でもそれに負けない温度で、次の広島戦やそれ以降の試合でも引いた戦いではなく、自分たちの良さを出して、京都のサッカーはこうなんだっていうことを最後まで貫いてやってもらいたいし、今日、その覚悟を持ってピッチに立った選手を誇らしく思いました。
長いリーグ戦、良い時も悪い時あると思いますが、今日の試合をベースにより質を上げて、さらに強くなれる、そういうチームを目指していきたいと思います。
(退場者が出てからも受け身にならなかったことでチャンスがあったと思いますが)
マリノス戦でも1人少ない中で盛り返せたということがあったので、選手もこういった時の戦い方をわかっていましたし、相手のボランチの選手に前を向かれることをケアしながら、サイドに持ってかせて、サイドから中に入ってくるボールを狙っていこうとしました。鳥栖さんも勝たなければいけないので、10人になったところで、リスクを冒してくるかなと思いました。しかし、後ろからの長いボールが多かったので、そういう意味では、もう少し運ばれた方が嫌だったなっていうのがあります。それでも、うまく選手が戦術も理解して進めてくれたと思います。
(1人少ない状態で、かつキーパーが退場と厳しい試合で、クリーンシートを達成した守備陣の評価は)
もちろん相手にボールを持たれるのは仕方がないことなので、「1番危ないところでどれだけ体を張れるか」という試合でしたし、途中から入った太田選手もきちっとチーム落ち着かせたプレーをしてくれました。ああいうアクシデントに対しても下を向かず、自分たちを信じて戦ってくれたことが1番の要因だったと思います。こういうゲームを勝ち切れるようになったっていうのは、選手たちのプレーのジャッジの確かさとか経験値が増えてきたことが今日の勝利につながっていると思います。
(前節の神戸戦からの選手の成長をどう見られますか)
神戸さんとの試合は、前半は相手の良さもありましたが、我々が自分たちを見失ってしまった戦いでした。選手にはそういうのを修正する自信もあったでしょうし、今日の試合、それを繰り返してはいけないということと、鳥栖さんがどうしてくるかをコントロールできないですが、自分たちを絶対的にコントロールできた状況だったので、それを出せたらどこにも負けないと選手に話しをしていました。自分たちの良さを出せなくて勝てることは絶対ないので、それを出させないように戦う相手に合わせるのではなく、そこを凌駕するような自分たちの練習量や自分たちを信じきるバックボーンがあるっていうことが今日見ていてよくわかりました。リーグ戦、でなかなか勝てなかった時も僕は言うことを全く変えてないですし、それに対して選手がしっかりここまで盛り返してくれたっていうのは、やはり選手の頑張りですし、本当に頭が下がる思いです。
天皇杯の2試合を入れると今シーズンの残りは7試合。その中で、見に来てもらえるお客さんに今日以上の試合を見せたいと思います。
太田 岳志
(新潟戦に続いてのスクランブル、落ち着いて入れたように見えたが)
やっぱりあのような状況でチームが混乱しやすい状況というかパニック状態になりやすいタイミングだと思うんで、いいことしようっていうよりは落ち着いて入ろうということをとにかく意識して、自分のプレーをできればチームの力になれるとは思っていたので、ほんとそこだけを意識して入りました。
(素晴らしいセーブも何度も見られたが)
それはやっぱり普段のサンガタウンでの練習があってゲームに生きてると思います。今シーズン、ソンユンが(キーパー陣で)一番試合に出てチームを助けてますけど、やっぱり僕を含め圍やファンティもサンガタウンでゴールキーパーチームとしていつも切磋琢磨して、練習でもみんないいパフォーマンスを出してるので、それがソンユンに限らず、僕がああやって試合に出ていいパフォーマンスを出せるってことは、サンガのゴールキーパーチームの評価を上げることにも繋がると思うので、そういうのを今日は体現できて良かったなと思います。
(先制点の起点にもなったが)
なんか事故が起これって思いながらああいうボールを蹴ってるんで、狙い通りっちゃ狙い通りなのかもしれないですね。
(先制点も大きかったが、チームにどのような声掛けをしてリードしていたか)
ハーフタイムにも1点取った後にもチームとしてやることは変わらないし、それが1-1になったとしてもやることは変わらないので、自分たちらしくプレーをしようっていうのはハーフタイムにもみんなで声をかけてやっていました。1-0になったから守りに入ろうっていうわけではなく、行けるとこは前から取りに行こうっていう話はしていたので、そういった姿勢が2点目のシン(福田心之助)のゴールに繋がったのかなって思います。
(チームとして久しぶりのクリーンシートだったが)
誰が出てもチームのために全員攻撃、全員守備っていう、オフェンスでもディフェンスでもゴール前で体を張るっていうのは僕らの根底にある部分というか、そこをなくしたら僕たちでないので、そこを練習からもう1回意識し直そうっていう話はこの中断期間で話し合っていたので、それがうまく表現できたのかなって思っています。
(交代時にソンユンと言葉を交わしたか)
ソンユンは本当に申し訳なさそうにすいませんって言ってたんですけど、ほんとに今シーズン、ソンユンは素晴らしいパフォーマンスをしてチームを救ってくれてますし、彼のああいったプレーっていうのは仕方なかったと思います。彼も以前の彼からしたらああいうプレーってなかなか出なかったプレーだと思うんですけど、サンガに来てプレーの幅を広げようとしてる中でのああいう退場だったんで、今度は自分たちがソンユンを助ける番だっていう風にチームで話して、それが結果に繋がったのかなと思います。
宮本 優太
(数的不利となった中で勝ち切ることが出来ました)
そうですね。ソンユン選手はたくさんチームを救ってきてくれていたので、ハーフタイムにみんなにも言いましたけど、これまで救ってもらった分、しっかりここで勝って恩返しをしようって声をかけましたし、絶対に勝たないといけない試合だったので、難しい試合でもありましたけど、みんなが本当に自分の仕事だけじゃなく、それ以上の仕事を1人1人やってくれたのが、この結果に繋がったのかなと思います。
(一人少なくなった中で意識したことは?)
僕らがズルズル下がったら、前も行けるとこで行けないですし、簡単にマルセロヒアン選手のところだったり、富樫選手のところに足元に収まってしまうと思ったので、裏返しのボールだったら、僕たちがいるので後ろは任せてくれっていう風に声をかけながらラインをあげて、後ろのカバーは俺に任せろっていうことは言いましたし、そういう意識付けでノリくん(鈴木義宜)も今まで以上に声をかけてラインをコンパクトにしてくれたので、そこはほんとにノリくんのおかげだなと思います。
(数的同数の場面もあって負担も大きかったと思うが)
そうですね。センタリングはほとんどマンツーマンでしたし、裏抜けの対応もほとんどが1対1でやる部分はありましたけど、僕とノリくんで、声をかけ合いながら、相手が入れ替わったとき、入れ替わりそうな時ですら、ずっと声をかけ合って、賢く守り切ることができたかなと思います。
(2点目のシーンも宮本選手のプレスから得点が生まれましたが)
そうですね。なんであそこまでプレスかけていったのか、ちょっとまだ映像を見返してないのでわからないですけど、やっぱり颯太(川﨑選手)と慎平(福岡選手)が真ん中から長い距離を走って守備も攻撃もしてくれていましたし、僕はサイドバックになって、後ろに気を取られずプレーできるポジションになったので、いけるとこまではいってやろうっていう気持ちがあって、僕がプレスをかけてインターセプトしたのがシン(福田選手)だったので、この前のヴィッセル神戸戦で悔しい想いをした二人が、良い形で報われたかなと思います。
(神戸戦から何が変わったのが勝因か)
今までやってきたことをもう1回明確にしてプレーするということは、しっかりしていました。今までちょっと良い流れの時、ハファ(ラファエル選手)とマルコ(トゥーリオ選手)に頼りすぎていた部分もありましたし、顔出す人数とかも少なかったところがあったので、全員で攻撃して、全員で守ろうということ、もう1回京都らしいサッカーを取り戻そうと、練習から取り組みました。
(前回やられたマルセロヒアン選手も抑えきりましたが)
前回対戦はものすごく悔しい想いをしたので。その時のパートナーもノリくんだったので、前半終わった時も、前回も前半は良かったけど、後半やられたからもう1回集中しなおしましょうって声もかけましたし、ノリくんを中心に良く守れたと思います。