試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
この試合をもってJ1が中断期に入るということで、その前の最後の試合をどう戦うかというところで言うと、僕が監督になってから磐田さんを相手に1度も勝てていませんし、何よりアウェイのこのピッチでは1点も取れてない現状を受けて、彼らから勝点3を取るためには相当の努力をしなければいけないなと思っていました。前半からいい流れで攻撃と守備できていました。相手の決定力の高さにやられてしまいましたが、その後ブレずに我慢して、交代出場の選手を含めていい時間帯で2点を取れたのが今日の勝因だと思います。今までは1点目を取られると、その流れから2点目、3点を失ってゲームを終わらせてしまうような試合がシーズン前半は多かったですが、ここ10試合くらいで自分たちの形を膨らませることができています。逆にここ10試合で言うと、内容的には進歩も見えますので、それをこの中断期にゼロにしてしまわないようにしっかり休むことや、また積み上げていきたい、そういう試合でした。交代で出たラファエルが今日初ゴールを決めてくれたことはチームにとってハッピーですが、その前に出たソラ(平賀)、途中で出た金子やトイチ(鈴木冬一)や佐藤響、中野瑠馬など全ての選手がアグレッシブにいつもやっていることやってくれたっていうのはチームにとってプラスですし、誰がレギュラーっていうよりも、みんなで競争してこのサッカーを突き詰めていくということでいうと、今日はいい日になったと思います。
(ラファエルエリアス選手を後半はじめから投入された意図と、そのプレーの評価をお願いします。)
合流して間もないのでコンビネーションを高める時間が多くはなかったですけども、彼の持っているパワーだったり、左足のシュート力、クロスに入ってくる力というのはみんなが理解していますし、磐田さんのディフェンスラインの選手も相当疲弊していた感じがあったので、原とトゥーリオで起点を作って、ラファエルの体の強さを活かした攻めをしようという狙いがうまくいったと思います。
彼は本調子かどうかって言ったら、まだまだできる選手だと思うので、そういうのも含めてしっかり準備していきたいなと思います。
(同点に追いついてから、さらに勢いが増したように見えました。)
我々はこれまで、アンラッキーと言えるようなそんな失点を重ねて苦しくなってしまった部分もありますので、そういう意味では、1点目の失点で磐田さんが気落ちしたところをそのまま押し切れたというのは、1つチームの成長だと思います。何より2-1になってからも下がらずに相手のファールを誘発して時間を使えたことも、少し大人になった感じがしました。
(大きな勝点3だと思いますが、どのように感じられていますか。)
シーズンはあと14試合もありますし、自分たちはここから強くなっていくだけなので、大きな勝点3ですけど満足はできないです。ここからまたしっかり準備をして、次に向かいたいなと思います。
マルコ トゥーリオ
今日の試合は、しっかりコントロールできたいいゲームだったと思います。先に失点してしまったんですけど、そこからのリアクションがすごく良かったと思います。自分たちのやりたいことしっかりできたと思いますので、そこでしっかりゴールを取れて逆転勝ちしたってことは、本当にみんながよく頑張ったから、自分たちの日頃のトレーニングの成果が出たと思います。ほんとにみんながみんなに、お互いに感謝したいなっていう、そういう気持ちのゲームだったと思います。
(逆転ゴールのアシストの場面の狙いについて聞かせてください。)
あの瞬間に狙ったというよりは、ハファ(ラファエルエリアス)と、ああいう場面では私がクロスを放り込んだら、ハファに合わせられるからって話をしていていました。あの瞬間も、その話をしていたことができるような環境だったので、迷わずボールを入れました。そしたらきっちり決めてくれて、逆転ゴールになったと思いますので、本当に良かったと思ってます。
(ディフェンスと駆け引きしてポイントに入ってくるってのは、ある程度わかっていましたか。)
そうですね。あそこは狙っていましたし、ハファがああいう風に入ってくるだろうなっていうイメージはもちろんありました。あと、ジュビロさんを見てると、ああいうところでチャンスはできるかなって思っていたので、迷わずにもうファーストタッチであげ、そこにしっかり入ってきてくれてゴールが生まれたっていう感じですね。
(一緒にプレーして時間はまだ短いと思うんですけど、同じブラジル人同士でフィーリングや感覚というものがあるのですか。)
もちろんプレーしている時間は短いんですけど、合流してから同じ国の同士なので、シンクロナイズというところはすぐできます。話もたくさんできているので、より2人が適応していくっていうのは、チームにとってすごくいいことじゃないかなと思ってます。
ラファエル エリアス
(得点を振り返って)
マルコ(トゥーリオ)が素晴らしいボールを上げてくれた、そこに対して自分もしっかり突っ込むことができたと思っていますし、あれは偶然生まれたというよりも、自分たちがトレーニングしてきた産物だと思っていますので、良いところにボールを上げてくれたマルコ、そして決めた自分もそうですし、今日最後逆転勝利まで戦い続けたチーム全ての人たちへのギフトだった、そんな勝利だったと思っています。
(上手く相手との駆け引きでマークを外して入っていったが)
あの位置に入っていくのは、フォワードの1つのやり方だと思うんですけれども、プラスにやはりうちのチームでシュート練習などでも、こういうポイントに入っていこうってことは短い期間ですけれども、常にやっていたことなので、自分としてはイメージがあったと思いますし、それが本当に上手くハマって、ゴールが生まれたと思いますので、それは本当に自分のゴールというよりは、やはりみんなで持ってきたゴールだと思いますので、マルコだけが、自分だけが素晴らしいんじゃなくて、やっぱりみんなで勝ち取った勝ち点だったと思います。
(ゴール後のパフォーマンスの意味は?)
子どもや家族が、全員イニシャルがМなんですよね。だからスリーMってことで、みんなの名前がMで始まるからこそスリーMっていうパフォーマンスです。
(インタビューで涙が見られたが?)
そうですね、自分はブラジルから来て、今は家族とも離れているんですけれども、そんな中で、文化や言葉、食や時差ボケなどの色々なことがあって、全てが違う国に来て、1人離れた場所で仕事をしていますけど、そういう中でゴールが1つこう実ったという感じで、その気持ちがすごく爆発したというか、感情がすごく出てきたっていうシーンでした。
やはり家族のことであったりとか、色々違う異国で自分がプレーして、1つの結果を出したことに対してのエモーショナルな感情だったと思います。
(遠くまで駆けつけてくれたサポーターからも祝福されましたが)
そうですね、素晴らしい状況、環境だったなと思います。サポーターのサポートというか、そういうのも感じていますし、それにプラスで選手や、チームスタッフ、強化部の方など、みんなが本当に自分を親切に受け入れてくれたからこそ、今日のゴールにも繋がっていると思いますので、サポーターもそうですし、自分に関わってくれている全ての方に同等に、本当に感謝したいと思っています。