試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
日曜日の夜遅い中での試合に京都からたくさんのファン・サポーターの方々に来ていただいたうえ、神戸のファン・サポーターの皆さんも含めてフェアで戦いの多い試合になりました。その中で勝点1でも獲れなかったことは非常に悔しいですが、リーグ前半の神戸戦で体感したものから学んで成長してきた軌跡を見せることができたと思います。試合の最後にうまく時計を進めるところや、リスクを冒さず斜めのボールを入れてカウンターを受けないようにすることを神戸さんは徹底していましたが、そこに対する球際も前半の最初から50%ぐらい勝っていたと思います。途中、脚がつる選手が出たりして交代が難しかった部分がありましたが、選手はおおむねよくやってくれましたし、神戸さんと共にフットボールを表現できたと感じています。お互い悪質なファウルはありませんでしたし、こういう試合を続けることで勝点3が勝点6や勝点9につながるような価値のある試合ができると思います。2年前はこの舞台にも立てなかった選手たちが、音が聞こえるぐらい一歩一歩進んでいることを監督として手応えを感じると同時に、まだまだ自分の力足らずで勝たせてあげられなかったと思っています。
●今日は立ち上がり15分で先制するという理想的な展開でしたが、得点した後の試合運びについてはどのように感じていますか?
理想的な形で先制したので、その後押し込まれるのは想定内でした。ただその中でもカウンターで追加点を挙げられるチャンスがあったので、そこで福岡戦のように決めていれば楽な展開になったのですが、やはりゴールを割らせてもらえなかったところで1-1にされてしまいました。後半、再び取り戻せる状況でもありましたが、精度の高いパス、精度の高いドリブル、精度の高いシュート1本によってリードされてしまいました。しかし、それを嘆いても仕方がないので、自分たちが続けていることの精度を上げていくしかありませんし、次は浦和レッズさんという素晴らしい相手とアウェイで対戦できるので、ここからの2週間、そのあたりをしっかり詰めて準備していきたいと思います。
●ピンチが少なかったにもかかわらず失点してしまったことについてはどのように思いますか?
粗を探せばいろいろありますが、選手たちが前向きにプレーした結果ですし、ゴール前にボールを運ばれたくなければボールを蹴り出して11人がゴール前に張り付くこともできます。しかし、私はそういう戦い方は選手にとってもチームにとっても良くないと考えているので、今日の戦い方で精度を上げていき、神戸さんのような個が強い相手でも勝ちきっていくような方向でチームを進めていかなければならないと思います。拮抗した試合というのはお互いにピンチが少ないですから、その中で決めた神戸さんに勝点3が入り、我々は獲れませんでした。嘆くような内容の試合ではなかったと思います。
●個の強い相手に勝利するためには、どのような積み上げが必要だと考えますか?
例えば最後の15分、我々のクリアは5mぐらいしか跳ばないようなクリアでしたが、相手はライン際に蹴ってくるというように、サッカーに必要な部分、フェイントやパスよりも“やるべきこと”をしっかりやるという部分で相手が一枚上だったと感じています。ただ、我々も今日のような試合を続けていれば、ジャッジに余裕ができてくると思いますし、リーグ前半戦で苦しんでいたところから抜け出して今日のように堂々とやれるということは証明できました。だからこそ次の試合が大事だと思っています。
麻田 将吾
序盤に得点も取れましたし、前節より良い入り方だったと思います。ただ、わかっていたにも関わらず大迫勇也選手に起点をつくられたところからやられてしまったことは反省しなければなりません。脚がつってしまったところに関しては言い訳せず、もっと良いコンディションをつくらなければならないと感じています。今回、首位争いをしているチームとの対戦でしたが、そんなチームに対して序盤で得点できたのは良かったですし、チャンスもつくれていたので、そこは続けていかなければならないと思います。たとえ相手にボールを持たれていても、ただ守るだけではなく、ボールを奪って攻撃に転じた時の人の動きや方向は間違っていませんでしたし、自分たちの成長を感じることができました。それに加えて失点の部分を改善できれば今後もっと良くなるはずです。
川﨑 颯太
相手は前にパワーがある選手が多いので、そこにボールを入れてくることもあれば、うまくボールを散らしてくることもあることがわかっていたので、そこにうまく圧力をかけられた結果、先制点を取ることができたと思います。しかし、相手が徐々に慣れてきて圧力がかけられなくなってきたことと、徐々にセカンドボールを拾えなくなったことが、失点につながってしまいました。特に2失点目はパトリッキ選手に対する守備を曖昧にしてしまい、少ないチャンスを決められてしまったのが反省点です。自分たちにもチャンスがあったにも関わらず、最後の質や、パワーを出すところが足りないと感じました。個人的には守備面でのタスクはしっかりこなせるようになってきたのですが、攻撃の面で危ないところに顔を出したり、シュートを打つことがまだまだできていないので、もっと前への意識を強くすることが大事だと思いました。