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曺 貴裁 監督

ちょうど同じ時季だったと思うのですが、昨シーズンここに来た時に、スコアは1-3でしたが何もできない時間が90分続きました。今回も同じ1-3でしたが、今日の手応えと1年前の手応えは私の中ではまったく違います。1点先に取られた以外はほとんど相手にチャンスを与えず、その後も諦めずに1点を取り返すまでは、自分たちに勢いもあり、自分たちのサッカーができていました。2失点目を先ほど皆で振り返りましたが、技術や戦術ではなく、本当に自分たちは京都サンガF.C.としてJ1で勝っていくんだという気概と責任と自分に対する野心などすべてが揃っていれば、あのような練習でも起きたことがない失点は防げたと思います。相手のスローインになって各選手の集中力が途切れ、逆サイドのマークが遅れてしまいました。そのようにこれまで一度もなかったことが起こったということは、気の緩みと言われても仕方ありませんが、それを気の緩みだけで済ませてはいけないと思っています。いつまでも自分たちはJ2から昇格したチームで、「なんとかなるだろう、誰かがなんとかしてくれる。」というような気持ちが、もしかしたら他のチームより強いのかもしれません。この6試合の中でも内容的な進歩は私自身は感じているので、そこをなんとか勝ちに結びつけていくため、選手自身があと1段、2段、全体的にステップアップしてくれないとサンガの未来はないと思います。この試合で落ち込んで下を向いてしまうというより、選手と一緒に向き合って改善していこうという気持ちでいます。今日の試合は悪いところばかりでなく、むしろ良いところも出た試合だっただけに悔しく、残念に思います。


●前半で何度かチャンスがありましたが、そこを決められるかどうかの勝負の綾についてどのように感じていますか?


前半から分析どおりに相手のウイークを突くことができ、ゴールに迫ることができました。後半も1-1にする前と、その後1-2にされてからも自分たちの狙いどおりにチャンスをつくることができていました。だからといってこの1-3というスコアが良かったわけではありません。「自分たちはやれるんだ」ではなく、「このJ1でもっと自分たちを見せるんだ」という強い覚悟が選手たちに備わっていかなければなりません。今、自分たちが経験していることは間違いなく次のステップに行くにあたってプラスになると思っています。また、選手が萎縮して自分たちの良さを出せなかった試合でもなかったと思います。それだけに、もどかしく、監督としてこの年齢になってもまだまだ自分自身を見つめ直して取り組んでやっていかなければならないと感じました。そういう経験ができていることに有り難い仕事をさせていただいていると感じながら、選手たちとこれからも向き合っていきたいと思っています。

川﨑 颯太
7 MF
川﨑 颯太

今日は相手がロングボールを多用してセカンドボールやトランジションのところを狙ってくるというのがわかっていたので、そこは割り切って対応しました。それでも裏を取られてしまったり、複数の選手に囲まれてしまう場面がありましたが、前半はうまく対応でき、こちらもいくつか惜しいシーンをつくることができました。後半、点を取り返して同点に追いついた直後にやられてしまったのは、集中しているつもりであっても何かが足りなかったからだと思います。まだまだ自分たちは成長する余地があるとポジティブに捉えるしかないという気持ちもありますが、キックオフの直後や得点の直後に何度かやられているにもかかわらずやられてしまっていては、負けても仕方ないと思います。ただ、自分たちのサッカーや取り組んでいることが間違っているから6連敗しているわけではありませんし、昨シーズンの広島戦に比べて自分たちのサッカーができている中で負けてしまっていますが、局面ひとつひとつの隙がないよう、締めていこうと試合直後のミーティングで話をしました。

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平戸 太貴
39 MF
平戸 太貴

試合後すぐに監督と選手で映像を見ながらミーティングをしたのですが、ちょっとしたところでの自分たちの緩さや隙から点を取られてしまうところがあるので、試合のピッチ上だけでなく、練習などさまざまなところでそういう細かいところを突き詰めて取り組んでいかなければならないと改めて感じました。同点に追いつき、「自分たちが逆転するんだ」というところでもったいない失点をしてしまったので、そこはチームとしてしっかりと反省・改善していかなければならないと改めて感じました。今日は自分たちの方がチャンスが多かったり、良い内容の試合ができているにもかかわらず結果につながっていません。最後のボックスのところで身体を投げ出して守ったり、シュートを打たせない、クロスを上げさせないといったような際の部分の積み重ね、攻撃面でいえば最後のクオリティが結果に如実に表れているので、トレーニングから決めきる部分にこだわってやっていきたいと思います。

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