試合情報

公式戦でなかなか勝点が獲れない試合が続きましたが、かといってサンガタウン城陽での熱量が下がったわけではありませんでした。負けても皆が前、あるいは上を向いて、自分たちの頑張りが勝点につながるということを信じて今日まで取り組んできたことが結果につながり嬉しく思います。しかし、ルヴァンカップのプライムステージ進出が決まったわけではありませんし、次に中2日で浦和レッズさんという強豪を相手にする準備に取りかからなければなりません。魚の群れのように、ボールが動くと全体が動き、ボールを奪ってもそのまま群れで相手のところになだれ込むような動きができたのは、自分たちを信じた選手たちが成し遂げてくれたもので、良かったと感じています。今日のような内容でゴールまで迫り、シュートを打っても勝てなかった試合もあります。何が起こるか分からないスポーツですが、自分たちの信念や、ここまで取り組んできたことの方向性を常に軌道修正しながら、もっともっと高みを目指せるようにやっていかなければなりません。今日は平日にもかかわらずたくさんのファン・サポーターの方々に来ていただき、最後は一緒にダンスを踊りましたが、皆さんに少しは嬉しい思いを届けられたと思うと、少しホッとした気持ちです。今から京都に帰ると23時ぐらいになり、なかなか眠れない選手もいるかもしれませんが、明日から練習がありますし、浦和戦に気持ちを切り替えます。今日の勝利でたくさんの方に見に来ていただけると思いますが、赤いユニフォームに負けないようにしっかり準備して勝点3を獲ることができるようにしたいと思います。

●公式戦では久々の無失点試合でしたが、試合前にどのような指示を出して送り出しましたか？

サンガの選手は他のＪ１クラブの選手に比べて経験の少ない選手が多いですし、私の中では100試合〜150試合ぐらいＪ１のピッチに立って初めて経験が身についてくると思います。そういう選手が数えるぐらいしかいない中で、選手が自分たちで考えて問題を解決していく姿勢がここ最近少し足りないと思っていました。しかし、今週は選手同士が話をしたり、選手とスタッフが協力して問題を解決していこうとする空気があったので、それがピッチに反映したのだと感じています。今日は相手にボールを持たれたり、決定的なシーンやペナルティキックもありましたが、比較的安心して試合を見ることができました。交代で入った選手もしっかりタスクを遂行してガンバさんに決定的なチャンスをつくらせなかったという印象があります。

●選手交代の意図を教えてください。

少し早めに動いたつもりでしたが、ガンバさんが交代選手を使って圧力を強めて前に良いボールが入ってくるようになったので、後ろの圧力を強めて前に押し返さないといけないと思い、今日のような形に変更しました。守り切るというよりはカウンターでもう1点取るための戦い方なので2点目が入れば言うことがなかったのですが、そこは次節の課題として取り組みたいと思います。