金曜日のナイトゲームは京都サンガF.C.として今季初めてのことでしたが、遠い京都からたくさんのファン・サポーターの方々に足を運んでいただきました。前節、前々節の課題に向き合いながら今日の試合に臨み、良い形から得点を取ることができましたし、逆に北海道コンサドーレ札幌さんを分析してストロングを押さえつつ最後のゴール前で粘り強く守ることも相当な数をやれていたと思います。しかし、最初の不運なペナルティキックと、クロスボールからの2失点目が結果的には痛かったです。そして、1-1に追い付いたことと、何度もチャンスをつくって得点に手が届きそうな場面が何度かあった中で点が取れなかったのが今日の勝敗につながったと思います。ただ、こういう難しいアウェイの地で選手は走ることをやめず、堂々とプレーしましたし、課題を無理矢理みつけて次に臨むよりは、自分たちができたことにもしっかり目を向けてチームとしての課題を克服していけるようにやっていかなければなりません。まだ甘さがあると言われても仕方がありませんし、自分も含めて選手たちも自らそういうことに気づいて次のステージに上がっていかないといけないと思っています。結果だけを見ると良くありませんが、こういう経験をするためにＪ１に上がってプレーしていると言えるので、自分が監督である限り、選手の気構えとこれから臨む試合に対してしっかり準備していきたいと思います。

●２失点目は今シーズンよく見られるカウンターとクロスボールからの失点でしたが、どのように振り返りますか？

チームとしての約束事をつくって、「こういう場合はこうしよう」という範囲の中での出来事だったのですが、それを徹底させることができなかった自分の責任を感じています。同じ場面がもう一度あれば自分たちで防ぐことができると思いますが、やはり横着して守ったと言われても仕方ないかもしれません。ただ、試合の中でそういったことを100%ゼロに抑えることができれば相手のシュートもゼロにできていたはずです。ある程度、選手の判断を尊重しなければなりませんが、あの場面は札幌さんのストロングを出させてしまった、そしてそこでしっかり決めてくる決定力の違いを感じざるを得ませんでした。

●同点に追いついたシーンについてはどのように評価しますか？

ボールホルダーを追い越して中に入っていくという形は練習でもたくさんやっていました。前半から何度かチャンスがありましたし、攻撃の形や自分たちの顔出しの部分は悪くはありませんでした。ただ、そこで決めないと得点にはならないですし、札幌さんの2点目の場面で守り切れなかったことと、札幌さんの決めきるクオリティの差を認めざるを得ません。その部分は自分たちが次に向かうための大事な要素だと思います。