試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
雨の中、京都からはるばる来てくださったサンガのファン・サポーターの方々、横浜F・マリノスさんのファン・サポーターの方々が声援を送ってくださる中、我々はマリノスさんに真っ向から向かって行くため、並びや選手を変更してこの試合に臨みました。結果、1-4という大敗に終わりましたが、自分たちの失点はプロフェッショナルな側面から見れば、起こしてしまうとすぐに失点につながってしまうものでした。奪ったボールがすぐに相手に渡ってしまい、逆にカウンター攻撃を受けてしまうシーンが何度かあり、そのことに関して試合後、ファン・サポーターの方に言及されたのだと受け止めています。ただ、そこの技術の物足りなさやジャッジの物足りなさは、このリーグで長くプレーしない限り身についてきません。1年と少しJ1でやっていますが、もちろん、この現状を仕方ないとは思っていません。こういう厳しい経験を選手たちが積んで、どう突き抜けていくかが京都サンガF.C.として試されている時間だと思います。今日、失点した場面だけを見ると、すごくイージーな取られ方をしたのは事実なのですが、そういうことが起きてしまうことに、自分たちの指導不足を感じたり、今の現状で何が良いのか考えていかなければなりません。ただ、アグレッシブに相手コートの中に入っていこうとする姿勢は試合開始から最後まで選手たちは示してくれたと思います。あとはもう少し僅差の試合に持ち込んで、自分たちが勝ち筋を得られるような展開にしたかったのですが、2点目、3点目の取られ方が痛かった試合になりました。昨年、ニッパツ三ツ沢球技場で0-2で負けたマリノスさんとの試合は本当に大人と子どものような試合で、何もやらせてもらえませんでしたが、それに比べると自分たちの進歩は見えたと思います。しかし、その進歩に甘んじているわけにはいきませんので、今の結果に向き合って次に向かわなければなりません。ただ、選手たちはよくやってくれたと思います。
●チャレンジする姿勢でプロ初ゴールを決めた福田心之助選手の評価をお願いします。
素晴らしいシュートを決めましたし、良い部分がたくさん見えましたが、彼が乗り越えるべき課題も同時に見えたと思います。ただ、私は大卒1年目だからとか、出場機会を与えるために出したのではなく、普段の練習を通じて彼なら今日のタスクを実行してチームを上に持っていけるという確信を得ていたから起用しました。今日で開幕戦に続くリーグ戦2戦目ですが、もっと早くこういう舞台でプレーすることを目標にして経験を積み上げていれば、今日のような失点に絡むことは起こらなかったかもしれません。ただ、開幕戦と今日の経験を通して感じたものから積み上げていけば、必ず日本を代表する選手になるという期待もあります。だからこそ今日のことは彼も私も忘れてはならないと感じています。
●今日、メンバーと並びを変更して臨んだ意図を教えてください。
連戦における選手の疲労も考慮し、誰を起用してどう臨めば勝ちにいけるかを考えた結果が今日のメンバーになりました。相手コートでできるだけプレッシャーをかけ、自分たちのボールを相手コートに押し込む場面をつくることはできました。ただ、奪えそうなボールを味方につなげることができず、相手に渡ってピンチになったのも事実です。今後、その落としどころをみつけ、どういうふうに進めるべきかは、自分たちスタッフと選手で話し合いながらやっていきたいと思います。今日の狙いに関しては、ある程度の手応えは感じています。
井上 黎生人
今日は自分たちのミスで失点が続いてしまいました。それ以外の部分では相手に引けをとらなかったと思います。決めるべきところで決め、自分たちのミスからの失点をなくしていかないと難しい試合になってしまうので、そこは反省点だと思います。(曺貴裁監督は2失点目と3失点目が痛かったと言っていたが)2失点目は、あそこでクロスを上げさせないようにするとか、後ろから声をかけるということが足りませんでした。3失点目も4失点目も守れた部分はありました。相手のクオリティもありますが、後ろの人間としてはあそこで止められなかったのは率直に悔しいです。この悔しさをバネに成長していかなければならないと思います。マリノスさんがほんの一瞬の隙やワンプレーのミス、ポジショニングのミスを突いて得点できるのを、J3、J2から上がってきた自分から見て、そこの差がすごく大きいと感じています。1回のミスや隙で勝敗が決まってしまうので、逆に相手の1回のミスをものにする必要があることを学ばせてもらいました。今日の学びと反省を次に活かしていきたいと思います。
福田 心之助
(プロ初ゴールについて)ゴールを決めたプレーの前にも右サイドで切り返して左足でシュートを打ったシーンがあったので、もう1回同じような形でチャンスが来ると思っていました。あそこは自分のシュートレンジで、練習でもシュートを打っていた場所だったので、自信を持って打ちました。うまく決まって良かったです。どちらかというとアシストが中心で得点を狙うタイプの選手ではなかったのですが、得点という形で結果を残すことができたのはひとつの自信になりました。しかし、試合全体を見れば2失点目は自分たちで失ってしまいましたし、3失点目は自分がヘディングでクリアできていればふせぐことができました。今日は自分もすごく責任を感じたゲームでした。開幕戦で出場させていただいて、その悔しさを今日晴らしたいと思い、強い気持ちで試合に臨んだのですが、プレーの判断やレベルをもう一段上げていかないとまだまだ戦っていけないと感じました。曺貴裁監督からは、素質はあるが、自分の良さや気持ちの出し方をもう少し考えてプレーするように言われました。今日は良い経験になったので、これを経験だけで終わらせるのではなく、次はこの悔しさを晴らしたいと思います。