試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
昨シーズンの終盤は、なかなか勝点3を獲ることができませんでしたが、我慢強くJ1に残ることができました。今年はさらにレベルアップしようと皆で一緒にやってきましたが、開幕戦の鹿島戦や、その少し前では選手たちに迷いが出てしまっていました。それは私の責任だったのですが、続く名古屋戦、FC東京戦、そして今日の湘南戦と、選手たちがメンタルリカバリーしてくれたことが今日の勝利につながったと思います。最近のワールドカップやチャンピオンズリーグを見ていると、サッカーの戦術的進歩や、相手の意表を突く策などが見受けられますが、やはり私は足が止まった方が試合に負けると思っています。そういう意味では足を止めずに最後まで90分間やり切った選手たちを誇りに思います。京都という街は文化的にたくさんの遺産があり、それだけのポテンシャルがある街にサッカーを根付かせるためには、観てくれた人の心を打つフットボールをやり続けていかなければならないと考えています。まだまだ、失敗もたくさんありますが、今日のような試合は昨シーズンの初めの方では、なかなかできなかったことだったのではないでしょうか。平均年齢が25歳ぐらいの若いチームですが、よく頑張ったと思います。また、最後の30分は湘南さんの圧力が非常に強く、さすがだと感じました。
●今日の攻撃面の評価をお願いします。
湘南さんの特徴を鑑みて、あのようなチャンスが生まれることを予想していました。あそこまできれいにゴールが決まるとは思っていませんでしたが、普段の練習の時からあのようなゴールを試合で体現できるように準備しています。今日のゴールはどちらも簡単なシュートではなかったですが、選手たちの日頃の練習の賜物だと思います。また、点を取って守り切るのではなく、ユウダイ(木村勇大選手)のシュートのように、最後までカウンターのチャンスを狙って攻める意思を示すプレーが出てきたこともチームにとってポジティブなことだと思います。ただ、ずっとこのように上手くいくような甘いシーズンではないので、紆余曲折を経ながら最終的に高みを目指していきたいです。
●前節に続いて無失点に抑えた守備陣の評価をお願いします。
一番年齢の高い康介(白井康介選手)を含め、J1での経験が少ないディフェンスラインとゴールキーパーですが、「自分たちはJ1でやっていきたいんだ」という気持ちがプレーに乗り移っていると感じています。我々は全員攻撃全員守備を練習の時から体現しているつもりなので、2試合連続無失点というのはゴールキーパーやディフェンスラインだけではなく、皆の頑張りがそこにつながったものであり、非常に嬉しく思います。
木下 康介
サンガ初ゴールについて)素直に嬉しいです。前節はゴールを取り消されたので、今節こそは正真正銘のゴールを決めようと思っていました。右で崩して、良いクロスボールが入ってきて、相手もいましたが、自分の感覚で合わせたらうまく決められて良かったです。前節と似たような形だったのですが、ずっとストライカーをやっていたので、今日のようなウイングのポジションでも、あのような形は狙っていました。J1初ゴールは特に意識していませんでしたが、ゴールはどんな時も嬉しいものです。試合全体を振り返ると、立ち上がりから前半は苦しみました。しかし、キツい時でもしっかりチーム一丸となってゴールを死守してゼロで抑えることができたのがまず良かったです。後半は「1点取って勝てばいい」という全員の共通理解のもと、良い形で先制でき、そこから自分たちのペースに持ち込めたと思います。今日、1点取ったことは大きいですし、次につながるはずなので、また来週も点が取れるよう、一歩ずつ積み重ねていきたいと思います。
山田 楓喜
とりあえず1点取ることができてホッとしています。左からのクロスボールに対しソウタ(川﨑颯太選手)がスルーしたのですが、特に声がかかったわけではなく、流れで自分のところにボールが来た感じです。そこからは何かを考えたというよりは、今までの練習で身体に染みついていたものがあの場面で出ました。練習は裏切らないんだと改めて思いました。これからもあの角度、あのコースのシュートを自分のものにしたいです。今日の試合は前半は我慢の時間が続きましたが、ピッチの上で「大丈夫!我慢していこう!」と声をかけ合い、ハーフタイムにも「後半は絶対にチャンスが来るから」と話をしていました。前半に我慢できたことが後半につながりましたし、後半に流れの中から2ゴールを奪うことができたのが、チームにとって大きなプラスになりました。また、1点目、2点目が取れた後も、守りに入る気持ちはまったくなく、追加点を狙いにいった姿勢が、最終的に無失点にもつながったと思います。