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曺 貴裁 監督

まず京都からたくさんのサポーターが集まってもらい、本当に試合開始前から最後まで声援をもらったこと、また神戸さんのサポーターの応援も非常に素晴らしかったですし、今日は天皇杯の試合でしたけど、本当に今日の90分+アディショナルタイムの空間っていうのは、なかなか生きてて出会わないような空間だったと思います。今日勝った神戸さんには決勝戦でぜひ優勝して帰ってきてもらいたいなっていう風に思います。ただ、自分たちの選手も途中でシステムを変えたり、選手を変えたりして、我々のできる最大限のことはやったつもりですけど、1点が遠かったなと最終的には思います。これだけ決勝に行きたいと思って本気でこの試合に臨んで、そこで負けてしまったってこと、全てがネガティブではないと思うので、今までこういう舞台に立てなかった選手、もしくはこういう舞台に立っても本当に勝とうと思って、そういう気持ちで臨めなかった選手が若干多いかなって気はしますけども、今日は選手たちよくやったと思います。自分たちが用意してきたものとは違う展開になっても崩れず、最後のコーナーキックで1点取れてれば延長になったような絵も浮かびましたけども、タラレバを言ってもしょうがないので、非常にたくましくなってるなと思います。まだまだ技術とか判断の違いは神戸さんと比べて差があるとこもありますけど、こういう相手と肌感覚でやれることで学べることがたくさんあると思います。今もロッカーで明日から切り替えてやろうってことを話してきましたけども、次はすぐアウェイでリーグの中で1番力のあると言われてる広島さんとの試合なので、そこに向けて今日の試合をしっかりカバーして臨みたいと思います。本当に神戸さんと我々京都のサポーターの非常に素晴らしい応援でエンターテインメントを作ってもらったことに改めてここで感謝したいと思います。

(対神戸として用意してきたこと、また少し違う展開とは具体的にどのようなところか)

神戸さんも残り試合があるんで、あんまり戦術的な狙いっていうのはここで話すのはフェアじゃないと思いますけども、彼らが精度の高い長いボールを蹴ることをどう拾ってどう抑えるかってところで、前半15分あたりまではうまくいかないってとこもあったので、それを試合中にちょっと修正してやったってところと、そうは言ってもその対策だけで終わってしまうと試合では勝てないので、自分たちが狙いにしたものは出せた部分もありますし、逆にその想像以上のところで相手が我々のコートに入って時間を作られるとこもありました。戦術的なことはちょっと差し控えますけども、試合の中で少し何度か形を変えたり、人を変えたりして対応したつもりですけど最後1点取り切れなかったなって感じがします。

(なかなかシュートで終われない、最後のところに持っていけない印象もあったが)

クロスが合わなかったり、最後のラストがずれたりっていうのが、ちょっと神戸さんとの差かもしれないですけど、狙ってきたことを選手たちはトライしたと思います。ピッチのちょっと固さとか重さとかそういうのも影響したとは思うんですけどもそんなのはお互い同じことなので、言い訳にせずやっていかなきゃいけないです。ただ、さっきも冒頭に言いましたけど選手はよくトライしてくれたなと思います。

(後半60分過ぎの3人同時投入した狙いは?)

1-2で負けてたんで、延長を想定して残り15分というよりは30分から40分経った後に、ちょっとフレッシュな選手を入れて長いボールを拾って相手コートに侵入したいなっていうのがあの選手たちを使った意図です。ただ、それが自分たちの流れでいけそうな流れの時間帯ももちろんありましたけども、少し相手に逆にボールを拾われて押し込まれることもあったので、もう1回最後人を変えて形を変えて臨みました。変えない方が良かったのか、変えた方がいいのかっていうのは色々意見分かれると思いますけどトライはしたつもりです。

(もう少し京都の攻め込むような展開に持ち込みたかったか)

やはりリードされてしまうと神戸さんは我々に取られちゃいけない場所にボールを運ばないので、やはりその裏返しの中で取られてもタッチを割ったりとか逆にリスクを負わないようなプレーを精度高くやってくるチームなので、そういう意味では彼らのリスク管理っていうのが徹底してたかなと思います。我々が攻める気がないってわけじゃなくて、そういうのが彼らが一枚上手だったかなって印象はあります。

(京都の選手たちが神戸の強さに今後追いついて、追い越していくのに大事なところは)

相手チームのことはちょっとわからないですけども、我々と神戸さんの差を3年前、2年前、1年前と徐々に積み上げて自分たちが縮めていったっていうことよりも、お互いにやっぱりもっといいチームになるために、クラブとして努力しなきゃいけない、私も含めてですけどもしなきゃいけないってところで言うと、前回のリーグ戦の神戸戦の方がチャンスは多かったと思いますけど今回の試合の方が、選手がその試合で得た悔しさを出してくれたって部分もあると思うので、 単純にこの前の試合がシュート数多かったから良くて、今日はシュート数が少なかった悪かったっていう風には僕は受け取ってないです。


福岡 慎平
10 MF
福岡 慎平

最初失点しましたけど、自分たちの形でフォーメーションも少し変えて、自分たちの流れから追いつけたっていうのは1つ大きかったです。PKのシーンは僕自身の不注意でああいうシーンを与えてしまったのはチームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。ほんとにこのチームでタイトル取りたかったんで悔しかったです。

(天皇杯はどのような大会だったか)

全員が本気でタイトルを取りに行こうとした大会ですし、今回負けてしまいましたけど、幸い残り5試合リーグ戦が残ってるんで、僕自身もそのリーグに全力を注ぎますし、チームとして残留という目標がある中で、最後本当に全て勝ちに行って残留させられるように、チームを勝たせるように、また明日から顔を上げてやっていきたいなと思います。

(配置換えしたシーンを振り返って)

前半20分ぐらいかな、自分が真ん中に落ちた時に拾われるケースが結構多かったんで、そこでソウタ(川﨑颯太)とダブルボランチにしてタイキ(平戸太貴)くん左でマルコ(トゥーリオ)をトップ下に置いて、自分が落ちてもソウタがいるとか、なるべく落ちずに逆にツーボランチで構えるっていうところで、そこから拾える回数も増えましたし、ソウタと細かいパスを繋ぎながらマルコに当てるとか、点取った流れもそういったところからだったんで、フォーメーション変えてうまく逆に行ったかなとは思います。攻撃の時は自分が上がればもちろんソウタは落ちてくれますし、そこは2人で関係性を作りながらやれたのかなとは思います。

(PKを取られたシーンについて)

見えてなかったのは事実ですし、してやられた感はあります。ありがちなシーンというかああいうシーンでPKが取られてしまうっていうのは多いので、自分ももっとボールに早く寄ってクリアするとか、やれることはもっとあったかなと思います。PKを与えてしまったのは申し訳なかったし、チームの勢いを落としてしまうようなことをしてしまったのは申し訳なかったなと思ってます。

(神戸対策として想定してきたことは)

もちろんロングボールを使ってくる、そこでセカンドを拾うっていうのは神戸さんのサッカーだと思いますし、あわよくばその競り合いで後ろに落として2列目の選手が走ってくるとか、そこはほんと徹底してるなってやってて思いました。その中で最初自分がアンカーでセンターバックの間に落ちてカバーするっていうことを意識してたんですけど、跳ね返すとか、こぼれた時にちょっとセカンド拾えなかったんで、そこでフォーメーションを変えてっていうところでうまくいったのは、プラン通りじゃないですけど、状況でチームとして判断を変えれたのは良かったかなと思います。

(スコア以上にやられた感じなのか、それとももっとやれたのか)

最後の自分たちも攻め続けてたシーンもあったし、神戸さんも交代選手をうまく使いながら決定機を何本も作られたシーンがありましたけど、そこはソンユン含めてしっかり守ってくれましたし、最後セットプレーでチャンス、得点生まれそうでしたけど、やっぱり神戸さんさんはそこで体張るとか何気ないことですけど、当たり前のようにやってくるチームはやっぱ強いチームだなっていうのは肌で感じました。

(今シーズン3回神戸と戦ってみて)

2年前の自分たちだったら完敗してただろうなと思いますし、でも自分たちもやっぱりJ1で試合数を重ねた中で、本当にやり合えるとこまで来て勝ちたかったっていうのが今の気持ちです。

(2年前とタイトルにかける思いの違いは)

2年前ももちろん狙ってましたけど、今年は本気で全員がタイトルを取る、取れるっていう確信を持ってやってたんで、だからこそなおさら悔しかったですし、自分もやっぱりこのチームにタイトルをもたらしたいっていう強い気持ちだったので悔しさが残る大会ではありました。

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米本 拓司
37 MF
米本 拓司

(交代で入って後ろで支えてっていう感じに変えたのか)

入った瞬間に押し込まれてそういう形になっちゃいましたけど、本来は別にああいう指示は別になかったんで耐えるとこしっかり耐えてっていうのは、最後追いついて延長だったり逆転できるっていうのは思ってたんで、結果追いつけなくて残念です。

(前半の途中から中盤4枚にしたのは継続した形か)

僕が入って中盤3枚にしたんですけど、押し込まれてたからまた2枚に変えたと思うんで、ちょっと見直さないとわかんないですけど、結果的に決定的なシーンになったりしたんで、そこはやっぱりちょっと修正できるところはあると思います。あれをクリアするのを相手の前じゃなくてもう1個裏に落としたり、それで自分たちがもう1個押し込んでいくことだったりっていうのをできたかなとは思います。手前ではじかれるからもうどんどん押し込まれるんで、もう1個奥にすれば、自分たちがもうちょっと陣地回復できて、プレスだったりサイドチェンジできたりしたのかなと思います。

(相手のプレッシャーで、それをなかなかさせてもらえなかったか)

そうですね。やっぱりサッカーなんで流れがあるんで、あそこは耐えるとこだっていうのは自分の中で思ってたんで、そういう意味ではオフサイドになりましたけど耐えてたんで、最後コーナーキックとかで点が入っていれば、その耐えたことが実ったっていう感じだと思います。試合の流れは、もうちょっとピンチを少なくして、あそこで耐えて、あそこで決めるっていうのは、それがベストっては言えないですけど最終的にコーナーキックで最後追いつけそうだったんで、あれを追いついてたら結果的にはよかったです。

(チーム、個人として今後の課題は)

試合の流れで自分が今どういうプレーをしなきゃいけないかとか、自分自身も課題はたくさんありますけど、それをやることをしっかりやれれば、もっともっと自分たちは強くなれると思いますし、自分たちの強みが生きるとは思うんで、あれを多分もう1個ディフェンスの奥に落としとけば、うちは追ってくれるフォワードなんで、それで横にスローインになったりしたら、またそこから押し込めたり、その辺の足元だけじゃなくて、走ってよ、守備してよっていうボールでも後ろはよかったのかなとも思います。弾き切れなかったっていうのもあるんで、なかなかそうとも言えないですけど、そしたら多分、相手の1個裏に落とせば、セカンドボールも、僕たち中盤は相手があんまり弾いてこれないんで拾いやすくなると思うんです。そこでまた人数をかけたりできたかなっていうのは、今現時点で思ってることです。映像を見てどうなるかはわかんないですけど。この準決勝で負けたのは気持ちとしてはすごい落ち込みますけど、まだ僕たちも残留が決まってるわけじゃないんで、そこは本当に温度を落とさず自分たちがやれることをあと5試合残ってるんで、5連勝するつもりでほんとにいい準備しないとこのまま飲まれてしまいかねないと思います。京都は若い選手が多いんで何回でも上に行けるチャンスがあると思うんで、そのためにもしっかりJ1に残ってもう一回チャレンジできたらいいと思います。

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