試合情報

しっかり勝ち切って次に進めることをすごく嬉しく思います。自分たちはＪ１のリーグ戦で中位から下位の位置で残留もまだ全然決まってないですし、ましてやＡＣＬとか優勝争いをできる位置にはいませんが、だからこそこういう勝ち方をしてもマスコミの皆さんや周りから勢いがあるとか今乗ってるとか、そういう形容詞で片付けられるのは個人的には悔しいと思ってます。代表選手がこの前の試合ですごくいい試合をしましたけども、1番トップレベルの選手があれだけサッカーに向き合ってやってることに対して、我々国内でやってるＪリーグの選手が彼ら以上のサッカーへの思いがないといつまでたってもあそこに追いつけないですし逆に追い抜けないです。やはり自分たちが日々努力することで戦術的にもメンタル的にもフィジカル的にもやっと今年のこの時期になって形になってきたかなっていうのはあります。何事も私自身がっていうか、チームとしての成長を止めたら、もう現状維持はマイナスですし、やはりこの勝利を明日移動になりますけどしっかり今は喜んで、すぐ切り替えて、ガンバ戦は最後のナイターのホームゲームということで、たくさんのお客さんに来てもらえることを会社から聞いていますが、本当にたくさんのお客さんの前でダービーにしっかり勝って、京都の皆さんに夢を与えられるような、そういう瞬間を作りたいなと思います。

(90分間本当に緩みがない試合ができたと思うが)

正確に言うと僕の中では緩みはあったと思ってて、1点目取った後、2点目取った後の時間で、やはりすぐ2点目、３点目を取れるようなプレーで入れなかったことで、相手に隙を与えてしまった場面もあります。ただ裏を返せば、去年や今年の最初まではその隙を作るまで至らないっていうか、いっぱいいっぱいの感じがあって、勝負に負けてしまうという瞬間を何回も味わったので、そのいっぱいいっぱいになるまで全力でやったことで今そういう余裕が生まれてるっていう風にも言えると思います。例えば語学の勉強で英語がわからないから語学学校に行き、でもそこの授業がわからないからまた違う語学学校に行き、それでもわからないからアメリカやオーストラリア、カナダに行きますって形で英語を学ぶのも１つの手段ですけど、やはり分からないことを分かろうとするっていう力を養わない限り、サッカー選手としての上に行けないと思います。何を言われても正しいことは正しいんだってことを言い続けてるし、言い続けてきたことが、そういう緩みがなかったように見えた感じで捉えられたと思いますけど、僕の中では緩むっていうのは、やはりプロサッカー選手として仕事の放棄なので、ミスは ありますけど緩むってことでお金をもらう価値がないとしたら、選手としては1番恥ずかしい行為だと思います。とかく今の世の中はどっちかっていうと働き方みたいな話もありますけど、やはり選手が全力を尽くす瞬間っていうのを支えてあげるっていうのは指導者にとって大事な仕事だと思いますし、勝った負けたよりそういうものを選手に常に要求しながら次に向かっていかなきゃいけないなっていう風に僕自身は思ってます。

(連戦の中で今日のメンバー構成について)

前節のマリノス戦から中4日、この後中3日空くので、ヨーロッパのチャンピオンズリーグに出てる選手から言わせれば、もう笑われるぐらいの感覚だったので、全然連戦っていう形はなかったですし、もちろん3試合連続やる選手も出てくる中で、今の自分たちにおける1番いいメンバーを出したつもりです。連戦だから相手を見て変える、今回は省エネでやるっていうのは僕の中では全く概念がないので、中2日だろうが中3日だろうが、自分たちのその時の全力を出していくっていうのが本当にプロサッカー選手としてチームとして大事だっていう意味では、やりきれないとかやろうとしないみたいなところを選手が封印して今日もやってくれたと思います。この勝ち点3がガンバ戦の勝ち点3を約束するものではないので、そこに向けてはしっかりリセットして、連戦っていうことじゃなくて、次のガンバの試合に勝つってことで、みんなでまとまってやりたいなと思います。

(先制点を挙げた豊川選手の評価は)

まだトップフォームかと言われると、ゲーム体力も含めてまだまだなところもありますけど、彼の得点感覚とかそういうものっていうのはうちのチームで非常に武器になるものですし、やはり怪我してる間、彼もあれだけ長い間怪我をするっていうのも人生でそんなにないと思いますから、その間にしっかりチームの支えとなる行動をしたりとか、発言をしたり、プラスそのことが今日得点に繋がって、チーム全体も勢いが出ますし、すごい我々のチームには不可欠な選手だなと思います。

(完封勝利でしたが守備陣の評価は)

3試合連続無失点ということで、今日はルーカス(オリヴェイラ選手)と三竿がこの前のバックラインの4人で代わっていましたけど誰が出てもそういう自分たちのコンセプトをやれる選手なんで、非常にそういう意味でも層が厚くなった感じがします。 0で抑えることをいつもやれてれば勝ち点をもっと取れてるんですけど、やはりそういう意味で隙を作らず0で行くっていうのはチームとしての自信にもなりますし、それをまた本当に力のあるガンバさんにぶつけていきたいなと思います。

(会見の終わりに)

時間的にちょっと違うかと思いますけど、ちょうど今朝方、バイエルンとザグレブの試合を見て、うちのチームにいた荻原が素晴らしいゴールを決めたっていうのは非常に僕を勇気づけてくれました。