試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
今日は我々にとって天皇杯の初戦ということで、毎年難しい試合になることは分かっていました。そういう意味では、前半10分の戦い方を自分たちでコントロールしていったのですが、そこで無用なボールロストで相手にPKを与えてしまったのが、最後までゲームを苦しくした原因だと思います。その後、粘りを見せて追い付き、PK戦まで持ち込んだ姿勢は評価できますが、選手とあらかじめ「こういうサッカーをしていこう」と話をしていたことで徹底しなければいけないところを徹底できていない、自滅に近い試合でした。カターレ富山さんも素晴らしいファイティングスピリットを見せた中、最後にパト(パトリック選手)が2本目のPKを外してしまいましたが、運もこちらに向かないというのは、試合への入り方の徹底が実行できなかったからだと思います。去年は天皇杯でベスト4まで進出し、ファイナルを目指すことができましたが、今シーズンは、これからルヴァンカップとリーグ戦に集中して、自分たちの悔しさをぶつけ、乗り越えていくしかありません。負けたことは残念でしたが選手たちはピッチでファイティングスピリットを出してくれました。ただ、反省すべきところもたくさんあるので、またリーグ戦のアルビレックス新潟戦に向けて準備したいと思います。
●J3首位に立つカターレ富山の力をどのように感じましたか?
今日、出てくるメンバーはまったく予想できませんでしたが、J1チームを相手に堂々とやっていこうと臨んでくることはわかっていました。ただ、相手の力というよりは、我々の問題で失点してしまったことが彼らのエネルギーをさらに増大させたと思います。昨年、天皇杯で富山さんがヴィッセル神戸を相手に2点取って、3点取られて敗退した映像を見せながら準備してきたのですが、選手たちに響かなかったのであれば、私の伝え方などに少し工夫の余地があるのかもしれません。1枚警告をもらった選手が、後半終了間際にもう1枚もらって退場してしまうというのは、我々にとって痛い事象でしたし、最初と最後という一番大事なところで我慢しながらやるべきことを徹底することが改めて必要だと感じました。富山さんはJ3首位だけあって球際も強かったですし、最後まで粘り強く戦う良いチームだと思いました。
●今日はPKを2つ与え、退場者も出してしまいましたが、そのあたりのマネジメントについてどのような考えをお持ちですか?
我慢してそのような状況を招かないよう、練習やミーティングで取り組んでいますが、PKや退場の場面だけでなく、少し冷静にプレーできないというか、不必要なものがまだピッチの中であるという印象です。相手陣内で相手が背中を向けているのにファウルで止めてしまうなど、そういったものを指示しながら修正しようとしているのですが、なかなか浸透していないところがあります。そういう細かいところが問題になっているということは前向きに捉えても良いのですが、これからも向き合っていくしかないです。選手も頭ではわかっていると思うので、まだまだ覚悟や意識が足りないと言わざるを得ないです。
山﨑 凌吾
今週、チームとして映像を見返しながら、密集するのではなく、幅をとって攻める練習に取り組んできました。今日、押し込む時間帯がありましたが、それを有効的に使えていたかといえば、ゴール前に持ち込む回数も少なかったです。チームとして、幅をとることが目的なのではなく、シュートを打つ、ゴールを奪うことが目的なので、そこをさらにチームで共有し、合わせていかなければならないと感じました。個人個人で攻めるのではなく、幅をとって攻め込みながら、どうやって相手にとって嫌なところに入っていくかという部分での連動性がもっと必要です。今日、自分自身はゴール前で我慢するよう心がけていたのですが、縦にパスが入る回数が少なかったので、幅をとる分、クロスボールにしっかり入っていこうと意識してプレーしていました。一方、富山さんは前後半ともにアグレッシブでしたし、自分たちが嫌がるようなサッカーを徹底していました。
イヨハ 理 ヘンリー
天皇杯は次に駒を進めることが大事だとチームで共有していたので、その力になりたいという思いで今日の試合に臨みました。簡単な試合にはならないということはわかっていましたし、結果に結びつけられず、残念です。PKも外してしまいましたし、次のステージに進めなかったことは自分の責任だと感じています。得点シーンについては、練習どおりの形でした。守備に関しては、相手のロングボールに対して大きく跳ね返すことはできなかったのですが、こちらには序盤から押し込んでいこうという狙いがあり、そのとおりにできたと思います。途中からはボールを握りながら押し込み、相手センターフォワードを孤立させつつカウンターに対応していました。後半、何度か相手にボールを通されてしまいましたが、味方のカバーが甘かったですし、相手のロングボールによってラインが低くなり、相手に攻め込めると思わせてしまった感じがあったと思います。