試合情報

4月23日（日）の明治安田生命J１リーグ第9節・サガン鳥栖戦で、京都サンガF.C.は2-3で敗戦。今季2度目の逆転負けを喫するとともに、サンガスタイルを表現しつつも落とし穴の多い時間帯で失点し、教訓の多い試合となりました。その一方で、退場者を出して数的不利ながらも勇猛果敢にゴールに迫る姿勢は、次につながるものとなったはずです。

そして、カレンダーは大型連休に突入し、サンガは3連戦を戦います。初戦は柏レイソル。アウェイで勝点3を目指します。

柏は現在1勝3分5敗で17位と苦戦していますが、これまでの試合の多くは拮抗した戦いの末、わずかな勝負の綾で勝点を取りこぼしているだけで、ネルシーニョ監督の一貫したサッカーと、選手のクオリティを見る限り、決してこの順位に甘んじているようなチームではありません。キッカケを与えてしまえば、一気に勢いに乗りかねないので、サンガとしてはかなり気を引き締めてこの一戦に臨む必要があります。特に前線の細谷真大選手は2024年パリオリンピックを目指すU-22日本代表でありながらフル代表の経験を持つ決定力のあるストライカー。さらにはサンガでも活躍した仙頭啓矢選手、小屋松知哉選手、ドウグラス選手が前線に控えており、破壊力は充分。サンガディフェンス陣は高い集中力で封じるのはもちろん、前から素早く強い圧力をかけ、前線への供給源を分断したいところです。また、ともにボールを奪ってからの縦に早い攻撃が武器のチームの対戦だけに、スピーディでエキサイティングな展開になることが予想されます。

昨シーズン以上の強気な姿勢と、試合ごとに教訓を得て成長する力で、今シーズンのサンガは「勝つか負けるか」という引き分けなしの試合を繰り広げています。大型連休の3連戦は試合巧者のチームとの対戦が続きますが、サンガらしい戦いで上位を射程圏内に捉えたいところです。