試合情報

10月8日（土）の第32節・名古屋グランパス戦は、多くのファン・サポーターの皆さんによる大声援の中、熱い戦いが繰り広げられました。互いに3-4-3のミラーゲームとなったこの一戦は、サンガが高い位置でボールを奪い、分厚い攻撃を仕掛けます。サンガが何度も好機を生み出していたものの、前半終了間際にコーナーキックから失点。0-1で試合を折り返します。後半もサンガは勝利への強い思いをプレーで表現。そして後半14分に井上黎生人がサンガ移籍後初ゴールとなるヘディングシュートを決め、同点に追いつきます。その後も一進一退の攻防が続きましたが、ドローで試合終了しました。

サンガは勝点１を積み上げたものの、前節は下位グループが軒並み勝点を積み上げたため、Ｊ１残留争いはさらに混沌としてきました。今回は８月13日（土）に台風８号の影響で順延となっていたアウェイでの第25節・川崎フロンターレ戦。この試合を含めて、残るリーグ戦は３試合。まさに正念場と言えるでしょう。

川崎とは前回、17,000人を超える観客の方々が来場したサンガスタジアム by KYOCERAで対戦。川崎は両サイドの裏のスペースを突くパスや、大きなサイドチェンジによる揺さぶり、正確で連動性のあるパスワークで何度も決定機をつくりますが、守護神・上福元直人をはじめとする守備陣が身体を張ってゴールを死守。一方のサンガも0-0で折り返した後半15分、荻原拓也の強引な突破からのクロスボールがオウンゴールを誘発してサンガが先制点を挙げます。その約5分後もピーター・ウタカが決定機を迎えるなど、サンガらしい粘り強い守備からの素早い攻撃を見せ、1-0で勝利を収めました。

Ｊ２時代から夢見てきた強豪との対戦、そして勝利から5カ月。サンガはさまざまな経験を通して、チームも、選手個々も成長してきました。今回は京都に何を持ち帰ることができるのか？リーグ戦が佳境に突入した今、アウェイの地・等々力陸上競技場でその力が試されます。