試合情報

9月7日（水）に天皇杯準々決勝が行われ、京都サンガF.C.は東京ヴェルディと対戦しました。この試合では前節のリーグ戦とは異なる選手が数多く起用され、ついに新加入のブラジル人コンビ、アラン・カリウスとパウリーニョがスターティングメンバーとしてピッチに立ちました。そして、パウリーニョが絶妙なコースを描く２ゴールでサンガがリード。徐々に前への圧力を強める東京Vに苦しめられましたが、脚を痙攣させる選手が続出しながらも最後まで力を出し尽くしたサンガが競り勝ち、準決勝に駒を進めました。

気持ちの入った天皇杯のこの一戦は、サンガの選手たちにとって大きな刺激となったはず。第29節鹿島アントラーズ戦は、さらに激化したサンガタウンでの競争でポジションを勝ち取った選手がピッチに立つこととなります。

鹿島はゴールキーパー以外、先週の浦和レッズ戦と変わらないメンバーで水曜日の天皇杯準々決勝・ヴィッセル神戸戦を戦い、サンガスタジアム by KYOCERAに乗り込んできます。疲労度を考えればサンガが有利と思われますが、試合巧者の鹿島が楽な試合をさせてくれるはずがありません。浦和戦では前回のサンガとの対戦でも決勝点を挙げたアルトゥール・カイキが2ゴールをマークし、天皇杯では今季の鹿島の攻撃をリードする鈴木優磨が決勝点を挙げました。前回の対戦ではセットプレーの一発で勝敗が決したことから、サンガにとっては一瞬の隙も許されない戦いとなるのは必至です。また、鹿島はリーグ屈指の球際の強さを誇りますが、球際の強さを重視しているのはサンガも同じ。Ｊ１の荒波に揉まれながら磨き上げてきたアグレッシブなサッカーをサンガがどこまで発揮できるか。ピッチ上で激しい攻防が繰り広げられることは間違いないでしょう。

サンガは下位を引き離して浮上するために、鹿島は優勝やACL出場をめぐる争いに食い下がるため、一歩も退けない一戦。今節もサンガスタジアム by KYOCERAは熱く燃えることでしょう。