あんちゃんレポート(4/19~4/24)
2021/4/24| トップチーム
良い勝利の後にどう戦うか?勝ったからすべていいというわけではないし、負けたからすべて悪いというわけではなく、どんな状況でも常に矢印を自分に向け、次の試合に勝つ為の準備をする必要があります。4月19日(月)のミーティングで曺監督は「窓割れ理論」を用いて、4月21日(水)東京ヴェルディ戦への気概を話しました。
「窓割れ理論」とは、“ある建物の窓が一枚割れていると警戒されていない建物だと思われ、また一枚また一枚と割られていき最終的には全ての窓が割られ犯罪の温床になる”という理論です。
試合に勝っても問題が起きていたら修正する努力をする。問題が大きくなってからではなく、34名が1人1人窓だと思って行動し、自分にはプロとしてその責任を負っていると自覚する事を求めました。
そして迎えた東京V戦、前半はサンガらしいアグレッシブなプレーを見せ、東京Vを圧倒する展開を作り出し、ピーター・ウタカ選手の得点でリードしました。後半は一転して東京Vが盛り返し、主導権を握られる展開で進みました。しかしサンガは、窓を一枚割られてもチームとしてすぐに修復。団結を示して、逆に相手の隙を見逃さずに宮吉拓実選手が追加点を挙げ、チームとしての逞しさを披露しました。
4月に入り、相手のペースでも得点に繋げられる逞しさや、試合巧者ぶりが発揮されているように感じます。
4月22日(木)のトレーニングでは、東京V戦のスタメン以外のメンバーで紅白戦を行いました。トレーニング後に選手がその場で倒れこむなど、連戦だからこれくらいでいいというプレーではなく、自分が試合に出るんだという意欲に溢れ、競争心の高さを感じました。
4月23日(金)のミーティングでは、曺監督から“パッキングレート”というデータの話がされました。私も初めて知りましたが、パッキングレートとは「パスやドリブルで何人の相手選手を通過することができたか」を計測し、数値化したものです。ボール保持率が高いチームが必ずしも攻撃的なわけではないし、得点を取れるわけではありません。相手のブロックの外側でパスを回していてもボール保持率は上がりますが、相手にとって脅威とは言えないでしょう。どれだけ相手の危険なエリアにパスを通し、そこで前を向けるか。非常に興味深い統計的指標なので、皆さんも興味があれば自身で調べてみてください。サンガの試合の見方がおもしろくなると思いますよ!
明日4月25日(日)、アウェイでのレノファ山口FC戦は、4月最後の試合になりますね。チームは4月に入り4連勝と、ここまで積み上げてきたものが勝点に結び付いてきています。チャレンジする姿勢、チームとしての自立、自覚、協力を発揮して、サンガらしいアグレッシブな試合を期待しましょう!ではまた^^
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■ライター(あんちゃん)紹介
京都サンガF.C.ブランドアンバサダー 安藤淳(あんどう・じゅん)
[プロフィール]
関西大学卒業後の2007シーズン、サンガに加入。2011シーズンの天皇杯は5試合に出場し、準優勝に貢献。2013シーズンまでサンガに在籍し、その後、セレッソ大阪、松本山雅FC、愛媛FCでプレー。2019シーズンにサンガに復帰し、2020シーズンは主将としてチームを牽引。ケガのため、2020シーズンを持って現役引退。
生年月日:1984年10月8日
出身地:滋賀県
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