あんちゃんレポート(3/31~4/3)
2021/4/3| トップチーム
選手というのは常に目先の結果に追われていて、長期的なプランで物事を考えられなくなります。常に勝ちたいし、負ければ改善しようと粗を探す。その粗探しが自分ではなくチームメイトに向けられると、チームは一体感を欠いてしまいます。ことサッカーにおいてはチームスポーツで相手もいる。結果と内容を両立させながら進めて行くことは至難の業です。個人としてどうだったのか?チームとしてどうだったのか?何をしなければならないのか?
ただ選手たちの姿勢を見ていると謙虚に自分たちと向き合い、迷いなく努力しているように見えます。ここまで5試合で獲得した勝点は7、決して多くはないですがチームとしての自信やさらに向上させようという意欲を獲得した5試合になったのではないかと感じています。
3月31日(水)練習前に曺監督は約25分間、3月28日(日)ブラウブリッツ秋田戦から感じたことを選手たちに伝えました。
秋田戦であれだけ押し込んで負けるという結果を踏まえて、改めてここ2週間に渡って指摘していた「自立、自覚、協力」などメンタル面での逞しさを強く要求しました。上手いチームが強いのではなく勝ったチームが強い、素晴らしいプロセスもそれを実らさなければ意味がありません。そしてそれを実行する権利があるのはピッチ上でプレーする選手のみです。だからこそ選手たちには責任や価値があるし、輝けるのだと思います。後々、この敗戦がターニングポイントだったといえる日が来ることでしょう。
今週のトレーニングはこれまでになく緊張感の高いトレーニングでした。特に4月1日(木)に行われたゴール前の攻防のトレーニングはチームが抱える悔しさとジェフユナイテッド千葉戦への意欲がにじみ出ているように感じました。
4月3日(土)のミーティングでは、「自燃、可燃、不燃」という稲盛和夫名誉会長のお言葉を借りて、チームに再びメンタル面での逞しさを求めました。
「自燃」とは自ら心に火をつける人”
「可燃」とは周りの火によって心に火をともす人”
「不燃」とは全く火のつかない人で逆に周りの火を消してしまう人”
今のサンガの選手たちのメンタルが優れていないとは全く思いません。むしろプロとしてここまで努力し競争を勝ち抜いてきた猛者たちです。ただサンガは10年間J1復帰を成し遂げられずにもがいているのが現状で、この現状を打破するためにはより高い志で取り組まないといけないことは明らかです。尽きることのない意欲が広がり、曺監督の求める「自立、自覚、協力」が形になった時、サンガの新たな歴史が語られるのではないかと期待しています。
今週のトレーニングは本当に色々なことを感じた一週間でした。明日の千葉戦で選手たちがどのような姿を見せてくれるか楽しみにしています!ではまた^^
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■ライター(あんちゃん)紹介
京都サンガF.C.ブランドアンバサダー 安藤淳(あんどう・じゅん)
[プロフィール]
関西大学卒業後の2007シーズン、サンガに加入。2011シーズンの天皇杯は5試合に出場し、準優勝に貢献。2013シーズンまでサンガに在籍し、その後、セレッソ大阪、松本山雅FC、愛媛FCでプレー。2019シーズンにサンガに復帰し、2020シーズンは主将としてチームを牽引。ケガのため、2020シーズンを持って現役引退。
生年月日:1984年10月8日
出身地:滋賀県
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