あんちゃんレポート(3/9~3/12)
2021/3/12| トップチーム
3月8日(月)のオフ明けとなる、3月9日(火)の練習では、まず松本山雅FC戦の反省を曺監督から話されました。その中身は試合内容ではなくて、選手たちに最高の状態で試合に挑んでもらうための準備において、監督として至らない点があったという事。もしかしたら、選手にとっては大きな問題ではないような事かもしれませんが、どんな些細な事でも勝つためにできることはやり切るというこだわりを感じました。
プレー以外の面でのこだわりということで1つエピソードを思い出しました。
京都サンガF.C.には、日本人で初めてプロホペイロとなった松浦さんがいます。ホペイロという仕事は主に練習用具や選手たちのスパイクを管理する仕事で、私が選手時代には松浦さんのおかげでトレーニング時に毎日使用していたスパイクを1年間履き続けることが出来ました。これはサッカー人生で初めての出来事でした。
その松浦さんと曺監督のエピソードなのですが、今年から松浦さんもアウェイの遠征に選手と一緒に同行しています。従来の流れなら、松浦さんは自身の仕事を終わらせてからアウェイの地に向かいます。しかし、曺監督から「選手たちと同じ行動をして、ぜひ同じ気持ちで戦ってもらいたい」と要請されました。松浦さんはやるべき仕事があるので従来の流れを続けたい旨を伝えました。それもそのはずです、選手全員のスパイクを毎日管理することはかなりの労力がいる事なのです。
しかし、次の日にどうしても共に行動してほしいと要請され、松浦さんはその熱意を受け快諾しました。
すべては試合に勝ちたいという思いから来るこだわりです。その考えを譲らなかった曺監督、チームのためにその熱意を快諾した松浦さん、ピッチ上には映らない舞台裏でも京都サンガF.C.には様々なストーリーが生まれています。そんな松浦さんですが曺監督に“HUNT3”の刻印の入った試合当日に着用するシューズをプレゼントされました。粋な計らいをされますね!ぜひ曺監督の足元にも注目してみてください。
3月11日(木)のミーティングでは、曺監督から選手たちにさらに意欲的になる事を求めました。
「ここまでチームとして素晴らしい姿勢で取り組んできた、でも最後の1ピースは自分たちで埋めなければならない」
意欲的になる事、勝ちに貪欲になる事、いい人過ぎる事。様々な表現でメンタル面での成長を要求しました。ひたむきに戦う姿勢が評価される一方で、人は感情をむき出しにして戦う選手に惹かれますよね。それだけ感情には魅力やパワーが宿っているという事です。
自分の内に秘めた闘志をむき出しにすることで、曺監督の言う最後の1ピースが埋まるかもしれません。
明日、3月13日(土)第3節のアウェイ大宮アルディージャ戦では、勝ちに飢えたプレーぶりが見られるのではないでしょうか!ではまた^^
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■ライター(あんちゃん)紹介
京都サンガF.C.ブランドアンバサダー 安藤淳(あんどう・じゅん)
[プロフィール]
関西大学卒業後の2007シーズン、サンガに加入。2011シーズンの天皇杯は5試合に出場し、準優勝に貢献。2013シーズンまでサンガに在籍し、その後、セレッソ大阪、松本山雅FC、愛媛FCでプレー。2019シーズンにサンガに復帰し、2020シーズンは主将としてチームを牽引。ケガのため、2020シーズンを持って現役引退。
生年月日:1984年10月8日
出身地:滋賀県
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