あんちゃんレポート(6/6~6/9)
2021/6/9| トップチーム
6月6日(日)第17節の栃木SC戦は0-0という結果に終わりました。これで12試合負けなしの6試合連続クリーンシートです。ビックチャンスやあと1歩でゴールというところまで迫り、素晴らしい攻撃の形も作り出しました。得点を挙げることはできませんでしたが、悲観せずに次にトライしてもらいたいですね。
そして本日6月9日(水)は天皇杯2回戦今治FC戦。約2年ぶりの、たけびしスタジアム京都での試合でした。京都サンガF.C.のメンバーは直近の栃木戦から大幅に入れ替え、リーグ戦でなかなか出番のない選手中心で戦いました。天皇杯の初戦というのは本当に難しい試合で、私も初戦で大学生や地域リーグのチームに苦戦したり、敗退した経験があります。天皇杯=ジャイアントキリングと連想する方も多いのではないでしょうか。
そんな中今日は見事に3-1で勝利を飾り、難しい大会初戦を突破しました。試合内容を振り返ってみると、立ち上がりの庄司悦大選手のスルーパスでチームに勢いがついたように感じます。リーグ戦ではなかなか出番がありませんが、パス一本のクオリティで状況を好転させることができるサンガの中でも貴重な選手だなと再確認しました。ただこの後から今治の選手に厳しくケアされ、なかなか思うような形でボールを触れなかったですね。しかし、そのおかげで両センターバックにプレースペースが生まれたように感じました。
先制点は、沖縄キャンプから現在のトレーニングでもよく見られる形で、李忠成選手のプルアウェイの動きに合わせて、白井康介選手の右サイドから中央やや左よりに向かってダイアゴナルへの絶妙のスルーパスで、李選手が相手DFに引っ張られながらも相手を振り切り落ち着いて流し込みました!李選手の動き出しと白井選手のパスの2つが高いクオリティでつながったゴールでした。
この試合で勝利を手繰り寄せた2つのポイントの1つが早い時間での先制点だと思います。この得点によって、気持ち的にも落ち着いて試合を運べたのではないでしょうか。そしてもう1つのポイントが、前半40分辺りで迎えたこの日最大のピンチをGK清水選手が防いだことです。相手FWとの1対1を制し前半を1-0で終えることが出来ました。もしあそこで、失点してしまっていたら間違いなく今治に勢いを与えていたと思います。この前半の2つのビックプレーがこの日の勝利を大きく引き寄せたのではないかと感じています。
後半のスタートからサンガはアグレッシブな姿勢を見せ、多くの時間を相手コートで進める事が出来たように感じます。後半17分には先日の栃木戦で悔しい思いをした上月壮一郎選手が曽根田穣選手と交代で入り、その直後にファーストタッチでプロ初ゴールを決めるという印象的なゴールをあげ、最高の形で交代の役割を果たしました。そして後半24分には見事な展開から白井選手の右サイドからの絶妙なクロスを李選手が頭で合わせこの日2点目のゴールを決めました。
後半37分にはGK清水選手に対してサポートがなく、一瞬の判断の遅れから失点してしまいました。しかし、私はこの難しい天皇杯の初戦でなによりも大事だと感じていたメンタル面を、あのビックプレーで安定させた清水選手のプレーはこの試合において確実に評価されるべきだと感じています。ミスは誰にでもあることで、ミスをした本人が一番悔しくてその痛みを感じています。ミスをなげくより、チームとしてミスを防げなかったのかというマインドを持ちレベルアップの糧にしてもらいたいですね。
今日は平日にも関わらず多くの方がスタジアムに足を運んでくださって、本当にありがとうございます。李選手のサンガ移籍後初ゴールや上月選手のプロ初ゴールなど、サンガにとって明るいニュースが生まれ、またFWの選手がゴールを決めたことも新たな競争意識が生まれたんじゃないでしょうか。
難しい天皇杯の初戦を勝利したことでリーグ戦にも勢いがついたと思います。なかなかリーグ戦で出番のない選手たちの活躍は本当に嬉しいものがありますね、引退してより強く感じます。今日新たに蓄えられたプラスのエネルギーを胸に6月13日(日)ホームでのザスパクサツ群馬戦も躍動してくれるでしょう!ではまた^^
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■ライター(あんちゃん)紹介
京都サンガF.C.ブランドアンバサダー 安藤淳(あんどう・じゅん)
[プロフィール]
関西大学卒業後の2007シーズン、サンガに加入。2011シーズンの天皇杯は5試合に出場し、準優勝に貢献。2013シーズンまでサンガに在籍し、その後、セレッソ大阪、松本山雅FC、愛媛FCでプレー。2019シーズンにサンガに復帰し、2020シーズンは主将としてチームを牽引。ケガのため、2020シーズンを持って現役引退。
生年月日:1984年10月8日
出身地:滋賀県
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