試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
自分たちの距離感や関係性を作るためのトレーニングを続けてきた中で、前半は不必要にボールを下げてからのロングボールを拾われることが多く、相手のボランチとディフェンダーもほとんどプレッシャーを感じなかったと思います。相手は前線に5人、サンガは4人だったため相手が有利になるのが明らかな中で、スタッフを含め前半になぜ対応できなかったのかを反省しなければいけないと思います。ハーフタイムに、選手一人ひとりが俳優になったかのように自分の技術を見せようとするのではなく、チームとして戦うことがサンガのスタイルなはずという話をしました。前半を2失点で終えることができたのは、ラッキーだったという感じはしています。
前半に2失点、後半3得点で逆転できるのは、この先は無いという話をしましたし、運もあったと思います。
勝って喜びたい気持ちもありますが、今日のような前半の戦いをしてしまったことについて、勝って反省できるのはいいことかなと思います。
(後半早々に数的優位になり、選手交代を含めてどのような狙いがありましたか)
相手の退場を誘ったプレーは、まさに前半で少なかった相手の背後を狙うプレーと足元でつなぐプレーの関係性でしたが、後半がはじまってすぐにそのプレーで相手が退場したことは、サンガにとって勢いを増すものでした。サンガが後半に奪った3得点はどれも素晴らしいものでしたが、前半からの試合の進め方というところでは反省が必要だと思います。
(数的優位になって、返って相手が割り切って守ることでゴールに迫ることが難しくなることもあるなかで3点を奪ったことについて評価は)
0-2のタイミングで数的優位になることは監督としても非常に難しいと思います。先に失点はしましたが、それが早い時間であったことと、数的優位になった時間が後半開始早々で残された時間が長かったことで、1点を取れれば流れが変わると思ったところで大智(原大智)のクロスにラファエルが合わせてくれました。そこから選手が2点目、3点目を取れるというところを体現してくれたことをとても嬉しく思います。ただ、このような苦しい試合展開に持ち込むのではなく、自分たちの手綱をもう一度締めて新潟戦に向かいたいと思います。
(曺監督が就任してから、2点差を逆転で勝利するのは初めてだと思います)
私の監督人生でも初めてかもしれません。これを実現できたのは、今日は平日にも関わらず15,000人近い方が来られ、サンガの勝利を信じて応援してくれたことが全てだと思います。シーズン前半で何度も悔しい姿を見せてしまい彼らの気持ちが離れてもおかしくないようなところでも我々の後押しを続けてくれました。彼らのおかげで勝てたと言っても過言ではないと思います。
次のサンガスタジアムでの試合、FC東京戦までに更に強くなって、夏休みの最後を飾るいい試合をしたいと思います。
原 大智
(すごい逆転でしたが、まず前半を振り返って)
チャンスもほぼ作れず、チーム全体みんな迷ってたような状況だったのかなと思います。
受けるタイミングだったり、場所だったり、 連動できてない。1人1人が孤立した動きになってしまった。
(逆に後半に入ってどの辺りが改善されたか)
思い切り良くなったというか、大胆にみんな動いてまず裏を狙って、(前半は)ほぼ相手のコートでプレーできてなかったんで、大きくてもいいからとりあえずダイナミックにプレーしようと入りました。(相手が)退場したのも大きかったかなと思います。
(あのシーンも背後を狙ったところからか)
平戸選手がいいとこ見てくれて、ああいうのもチャンスになると思ったんで。試合前から話してたとこだったんで、よかったと思います。
(数的優位の中、原選手個人として意識したことは)
焦りすぎないことというか、1人減っても結構守れるので、とにかく受けてどんどん動いていこうっていうことを意識しました。
(チームとしてもいい流れになったと思うが)
数的優位を利用して、みんなセカンドも拾って、後ろの選手もすごくいい準備をしてくれたので、たくさん攻撃できたのかなと思います。
(自身のゴールシーンを振り返って)
平戸選手はいいキックを持ってるんで、ほんと信じて走って合わせるだけでした。
(シュトゥットガルト戦に続いて組んだ3トップについて)
強力なラファエル選手が入ってきて、ブラジル人同士も、2人いることで、2人も楽しそうにやってるので、これからも武器になるのかなと思います。
(2点差からの逆転勝利ですごく盛り上がったと思うが)
退場した時点でボルテージが上がってましたし、しっかり決め切れたというか、勝ち切れたのは自分たちの実力だと思いますし、ファン・サポーターの皆様のおかげでもあるなと思います。
マルコ トゥーリオ
(試合を振り返って)
前半、自分たちのミスであったり、自分たちで失った形で2点取られてしまったので、非常に難しい試合になったと思います。でも、後半から自分たちのやり方を取り戻して、なんとか勝ちまで持ってこられたこと、ホームでしっかり勝てたことは大きなことだと思います。
(トゥーリオ選手のリーグ初ゴールで逆転勝ちとなりましたが?)
タイキ(平戸)は素晴らしいボールを蹴れる選手ですし、自分もスポットにしっかり入っていって、ボールが来たらシュートを決めようと思っていました。そこに対して、やはり彼が素晴らしいボールをくれたからこそ、自分も信じて入ってきたからこそ、決まったゴールだと思いますが、全ては彼のボールが素晴らしかったと思っています。
ただ、もちろん自分もゴールというものも含めて、ずっと練習をきっちりやったからこそ、そこに値するかなとは思うんですけれども、何よりも自分がゴールを取ったということよりも勝ったこと、チームのみんなのおかげで勝利に持ってこられた、しかも0-2からしっかり逆転できたことが大きかったと思いますので、自分のゴールがどうこうというよりも、みんなで勝てた、サンガに関わる全ての人の力で勝てた試合だったと思いますので、自分のゴールはその中の1つです。
なかなかゴールが取れなかったら自分の中でも苦しいなと思ったり、辛い時期はもちろんあるんですけれども、自分としてはこういう日が必ず来ることを思いながらずっとやっていましたし、自信もありました。それがようやく来たと思っていますので、 そういう日になってよかったです。そして、今日は自分のお母さんの誕生日だったので、絶対取れる、自分が取るという風に思っていましたので、そういう日になってよかったと思います。
(次は新潟戦ですが)
簡単な試合はないと思っていますし、新潟戦も非常に難しい試合になると思います。特に新潟さんはボールを持つスタイルですし、非常にやりにくい相手だと思いますので、自分たちがそれに対して戦術の確認をして、しっかり準備をして、勝てるようにしていきたいです。
我々は戦うチームなので、今日なんかは諦めない気持ちで逆転できましたけど、そればっかりが続くとは思っていません。やはり1番良いのはしっかりと勝ち切るような試合ができることが1番いいと思いますので、次の試合は、逆転であったりドラマチックな試合というよりは、最初からしっかり自分たちのサッカーをして勝ち切れるような試合にしたいです。