試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
後半は雨が降る中での試合でしたが、その雨の冷たさよりも、試合の熱気が確実に勝っていた試合だったなっていう風に思います。交代で出場した選手も含めて、非常にソリッドな戦いを見せてくれて、ここホームスタジアムでなかなか勝てない中でも、あれだけのお客さんが雨にかかわらず応援に来てもらった、その思いに応えた選手たちは本当に勇敢だったし、よく頑張ってくれたと思います。札幌さんとは順位が近く、注目された試合になりましたけれど、僕の中ではそういうことではなく、やはり一戦一戦、相手に向かって自分たちがやれることを全力で尽くして戦っていくのがサンガだと思います。戦術的な狙いとか色々ありますけども、そのことよりも、元々のそういう気持ちが少し相手を上回って、今日の勝ち点3に繋がったかなと思います。
サッカーの世界も1歩ずつ進化していて、先日始まったEUROでも本当にレベルが高い戦いが見られます。ドイツがスコットランドを下した試合にも1つ、今日の戦術のヒントもありましたし、自分の脳を刺激するような時間がヨーロッパで流れてるっていうのも、自分たちの向上できる材料だと思います。オフ明けから鳥栖戦に向かっていいトレーニングを続けて、アウェイから勝点を持って帰れるようにしたいと思います。
(今シーズンのホーム初勝利ですが、試合終了の瞬間はどういう気持ちでしたか。)
ホームでこれだけ長い間勝てなかったことが私の監督人生の中でもおそらくなかったので、これも自分やチームにとって乗り越えられる1つの大きな試練だと思ってましたし、自分たちが広島戦の後、起きた現象を僕自身もしっかり捉えて、はっきり選手に提示できなかったという後悔もあります。ただ、この順位にいることやホームで勝てなかったからこそ、改めてわかったサッカーの厳しさや面白さというのが選手にも伝わったと思いますし、僕自身も感じるところがありました。今日はホームのサポーターが勝たせてくれたというのは間違いないですし、これまで自分たちが8試合、勝点3を取れなかったことを、これからの戦いにしっかり生かしていかなければいけませんし、ホームで行う試合がさらにパワーアップできるという実感もあります。
(前半の早い時間に得点を取りましたが)
詳しいことは戦術的には言えないですが、得点を取った形が我々らしく非常にいい形だったと思ってますし、攻撃のきっかけをどこで掴むのか、サンガはゴールキーパーから繋いでゴールを目指すのではなく、相手コートから始めていくチームなので、それが相手の対策にあったからと言って、その空気、熱量が落ちてしまうと我々ではないってことを選手にずっと伝えてきたので、それが非常にいい形で発揮されたと思います。ただ、これから相手の対策も進むと思うので、それに負けない自分たちを作っていかなければいけないと思います。
(麻田選手が欠場した中でセンターバックに入った2人の評価を願いします。)
アクシデントで麻田選手が出られないっていうこともありますけど、どのセンターバックだけではなくどのポジションも競争なので、今日出た組み合わせがベストだと思って出しました。途中出場したアピア選手や鈴木冬一選手などを含め、全員が勝つためのプレーを徹底してくれましたし、チームとしてよく戦ってくれたと思います。無失点で抑えたというのは、天皇杯に続いて自分たちを肯定できるいい材料かなという風に思います。
松田 天馬
(2試合連続ゴールでしたがいかがでしたか)
いい準備ができたかなと思うし、あとは決めれて良かったなと思ってます。ちょっと相手と被ったんですけど、マイナスにポジショニングして、上手く枠に抑えることができて、いつも練習で外してるんですけど、 当たって良かったなと思ってます。
(2点目のシーンも、プレッシャーをかけてうまく奪ったところからですけど)
そうですね。今シーズン初めてっていうぐらいに得点に繋がったんで、あっちの方が嬉しいです。
(今まで後半落ちることもあったが、今日は最後まではチームとして落ちなかったと思うがどこが良かったか)
ここ数試合できてると思うし、中を通さないとか、距離感っていうのはすごく大事にしてるんで、失点を少なくできてるってことは自信に繋がってると思います。最後も僕たちはね、5枚にして守れるっていう意識があるんでメンタルの部分と気持ちの部分が大きいかなと思ってます。
(最後の相手のパワープレーに対して全員で集中を切らさなかったと思うが)
うまくサイドの方使われて結構きつかったんですけど、あそこまで戻って仕事をするのが役割だったんで、何本かやられたのがちょっと悔しいなって思ってます。
(試合全体の印象としてはどうか)
いつも通り距離感良かったと思うし、札幌さんの広げたいっていうポゼッションに対して自分たちもちょっと行くところと行かないところと、行けないところもあったんですけど、でもスペースを開けないっていう意味では良かったかなと思うし、連携とか距離感とか、そういう部分ができたからあの試合ができたかなと思ってます。前半の最初で主導権握れたのは良かったなと思ってます。
(J1通算150試合出場となりましたが)
全然知らなかったです。はい。そんなに出たんだなと思うし、節目で点取れてよかったです。この試合もすごいいい試合だったし、でもまだ下の方だし、全然次に繋げないと意味ないんで、切り替えなきゃいけないと思ってます。
(待望のホーム初白星ですが試合が終わった瞬間は)
いや、すごく申し訳ないなと、サポーターに思ってたんで、本当に終わった瞬間はサポーターの方を見て、力もらったし、感謝の気持ちでいっぱいでした。
ク ソンユン
(今季ホーム初勝利、どんなお気持ちですか?)
気持ちいいですね。やっとホームで勝利ができましたし、雨の中、たくさんのサポーターの熱い応援のおかげで勝利できたと思っています。
札幌さんは長く所属させていただいたチームで、お互い苦しい状況ですし、嬉しい気持ちもありますけど、同時になんて言うんですかね、少し悲しい感情もありましたね。
(Jリーグ通算200試合出場を達成しましたが?)
200試合出場を達成できましたが、あまり気にしていなかったです。やっぱりチームもホームでの勝利がなかったので、そこに集中して、ほんとに絶対勝ちたいっていう気持ちしかなかったです。みんなが体を張って守ってくれましたし、シュートを打たれても前でカットしてくれたので、その粘り強さがクリーンシートに繋がったんじゃないかなと思っています。
(順位が近いチーム同士の直接対決で大きい意味があると思いますが?)
そうですね。今日、本当に勝たなきゃいけない試合でしたし、流れ的にも天皇杯からスタートして、今日の勝利で良い流れが作れたと思うので、次の鳥栖戦も順位は近いですし、良い流れの中でここから続けて勝っていきたいと思います。