3週間前のサガン鳥栖戦がチームにとって少しダメージのある負け方だったのですが、選手たちはよく切り替えて今日まで準備してきたものにトライしてくれました。ただ、今日は前半の我々のチャンスでシュートが入らず、逆にこちらも決められそうなシュートを止めたりと、お互い我慢できない方が勝点3を落とすような試合になりました。結果的には前半の少し我慢しきれないところでPKを与えてしまって取られた失点が最後まで重くのしかかりました。今日のスタッツを見ても我々の勝ち筋になるようなものというよりは、どちらかというと我々がボールを持たされて中央にボールを送った時に引っかかってカウンター攻撃を受けてしまうという形になりました。Ｊ１で戦っている中、こういう形が何回もあったわけではないですが、選手たちは同点・逆転に向けてトライしてくれましたし、良い意味で今日は切り替えて、湘南さんが本当にＪ１に残留したいというパワーに一歩及ばなかったという感じです。ただ、あと４試合、ホームゲーム２試合、アウェイゲーム２試合がありますので、目の前の試合に勝っていくことが自分たちがやるべきことだと思います。今日みたいなギリギリの試合で落としてしまったことに対して監督として責任を感じていますし、次に向かって行かなければならないと思っています。

●攻撃に関して少し消極的に見えたのですが、これは相手によるものなのでしょうか？

湘南さんがあまりハイプレスで来ずに、中盤で待ち構え、サイドに落ちて真ん中に入ってくるボールを狙ってカウンターという形だったので、縦に無理に入れると引っかかる危険性もありました。そういう状況下でどのように出口を探すか準備をしてきたのですが、結果的に横パスが増えてしまった印象です。もう少し持って運んだり、ワンタッチを使ったりすれば剥がせる場面がありましたが、サッカー的には相手のブロックに入りづらい展開になってしまいました。

●途中投入した選手の狙いと評価をお願いします。

相手の脚が止まってきたので、真ん中で前を向ける選手や、より前への推進力を持っている選手でチャンスをつくろうと思いました。何度かチャンスがありましたが、決めることができませんでした。悔しいですが、手を尽くしたつもりではあります。