久々にサンガスタジアム by KYOCERAに帰ってきたのですが、ゴールデンウイークに勝てなかった悔しさを選手たちとともに晴らすため、毎日映像などを使いながらサッカーと向き合ってきたことが今日の試合に落とし込まれていたと思います。セレッソ大阪さんが今までとは少し形や試合のやり方を変えてきたことに対して、自分たちが何もできなかった試合ではありませんでした。今日は天候が悪いにもかかわらず、チームバスがスタジアムに着いてからのファン・サポーターの皆さんの応援に心を震わされるものがありましたし、試合が始まる前もサンガを絶対に勝たせるんだという気持ちで応援してもらった方々に対して本当に申し訳ない気持ちがすごくあります。プロスポーツである限り、勝点3以上の喜びは基本的にないとは思いますが、自分たちが今、選手たちとフットボールを磨く中で、監督として足りないものを見つけて論じる立場にはないと思っています。それよりも選手たちがどういう方向に向かって、どういうふうに歩んでいくかという部分に光を当てて進んでいかなければなりません。気持ち的には、今日プレーした選手にはセレッソ大阪さんと比べて下を向くような材料があった試合ではないと思っているだけに、勝点3を獲れなかった悔しさが大きいですが、選手たちはよくやってくれたと思います。これだけ応援してくださったファン・サポーターの皆さんには対して、次ここに戻ってくる時には間違いなく勝点3を届けなければいけないという気持ちになりました。すぐにアウェイの北海道コンサドーレ札幌戦が続きます。金曜日の夜のゲームでハードになりますが、しっかり準備してやっていきたいと思います。

●今日は無得点に終わりましたが、攻撃面の評価をお願いします。

セレッソ大阪さんのやり方を予想するのは難しかったものの、今日のメンバー表を見れば、小菊昭雄監督がどのような準備をしてきたかはある程度察することができました。ただ、彼らも時間がなく新しいメンバーとのコミュニケーションなどが難しい中で準備してきたことを考えれば、ある程度我慢していれば必ず後半や最後の15分で相手が崩れた時にチャンスがあるという実感がありました。後半、谷内田哲平と一美和成を入れて、その後も金子大毅とパトリック、福田心之助を入れましたが、全体的に見れば交代によって前への推進力を増すような交代になり、よくやってくれたと思います。シュート数も相手の倍以上打ったことを考えれば1つでも2つでもこじ開けることができていればハッピーだったのですが、Ｊ２から昇格した後、Ｊ１でたった１〜２年でこういう試合を繰り広げられるようになった選手たちの成長を一方では感じています。ただ、それに甘んじてこの厳しい現実をすべて肯定することはできません。良い所は良い、課題は課題ということで次に向かって行きたいです。選手たちは下を向くことなく取り組んでほしいですし、ファン・サポーターの皆さんにもそれを後押しする応援をしていただけたらありがたいと思います。