試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
今日はゴールデンウイーク、しかも好天ということもあって、サンガのファン・サポーター、川崎さんのファン・サポーター約1万5000人以上のお客さまに来ていただき、どちらが勝つか分からないスリリングでエキサイティングなゲームになりました。プロの興行としては良いものをお見せできたと思います。我々は相手の良さを消しながらチャンスをつくることができていましたし、川崎さんも持ち前のパスワークや交代選手のクオリティの高さなどを発揮し、お互いのサッカーをやったうえで、我々には勝点が手に入らず、彼らが手にしたということは、我々にとっては残酷な結果でした。ただ、京都サンガF.C.の歴史を語るうえで、ここ最近に優勝経験のある川崎さんに対して、去年のメンタリティであればこういう試合は実現できなかっただろうと思います。またアウェイで川崎さんと対戦する時は、さらに成長した姿を見せたいです。今日戦ってくれた選手たちは最後までラインを押し上げていましたし、最後の1本のシュートが枠に吸い込まれていったことを責めるよりも、自分たちがやろうとしたこと、やれたことに言及して前に進むことが大事だと思います。相手には、かつて一緒に仕事をした山根視来選手や、去年J1残留を懸けて一緒に戦ったカミ(上福元直人選手)が躍動感あるプレーをしていました。監督として、良いゲームをつくってくれた我々の選手、川崎さんの選手両方に感謝したいです。また鬼木達監督と対戦する時は我々が勝点3を獲れるように準備をします。この悔しさを次の横浜F・マリノス戦に活かし、前に進みたいと思います。
●想定どおり相手にボールを持たれる展開が続きましたが、それでも集中を切らさず戦ったことをどのように捉えていますか?
前半はボールを奪った後の処理が悪くて、相手にこぼれ球を拾われて2次攻撃を受けて危険な場面となりました。後半はそこを修正して、選手たちも川崎さんのプレッシャーや立ち位置に慣れて相手陣内にボールを運ぶ回数が明らかに増えていきました。その中でお互いにセットプレーや幻のゴールがありましたが、そこで1点取った方が勝つだろうという展開になりました。今日起用した選手や采配はすべて想定していたことなので後悔はありません。昨年であれば0-0の勝点1で良しとしていたかもしれませんが、昨年1年間J1でプレーした選手たちの表情を見ると、今日は私も含めて勝点1で納得するような空気はまったくありませんでした。そのことは前に進んだ証だと考えています。リスクを負って勝点3を狙っていくというマインドはこれからも継続したいと思います。
●終盤に失点するか、得点するかがわずかなようで大きな差のように思えるのですが?
差というものはいろいろな局面や、いろんな角度で見ることによって我々のストロングになっていくところもあります。監督としては、勝点3を自分たちが獲れず、相手が獲ったという結果が残っただけで、昨年と比べて差がついたとか、今日プレーした選手が川崎さんの選手と比べてハードワークしなかったとは思っていません。相手との差で言えば、技術や決定力の面であるとは思いますが、我々の方が上回っている部分もあると私は考えています。
麻田 将吾
試合の入りや中盤の時間帯において、細かい部分で感じたところはいろいろありますが、それよりも最後の最後に失点したのが悔しいです。ピンチもありながら0-0で終盤まで持ち込めていました。それまでに点を取れていれば良かったですが、今さら言っても仕方ありません。何より、最後の時間帯で耐えきれなかったことが不甲斐なく、悔しいです。あそこでもっと自分たちらしさを出すことができていれば良かったと思っています。今日、多少ボールを持たれるのは想定内でしたが、その中でコンパクトな陣形を保たなければならないと意識していたのと、相手がボールを持っている時に焦らないことが大切だと考えていました。多くの時間帯でそれがうまくできていました。(麻田選手のヘディングがゴールに迫ったシーンに関して)シンペイ(福岡慎平選手)からいいボールが来たので、そのままヘディングで決められていればゴールは認められていたはずです。そういうところにも、もっと詰めていくべきところがあると感じました。
川﨑 颯太
今日は試合前のミーティングから気合いが入っていましたし、キックオフから一歩も引かずに戦えたと思います。こういうゲームで最後のところで確実に仕留めてくるのが川崎さんですし、悔しいですけど、そこで締めきれずに圧力を押し返せなかったのが相手との差だと感じました。今日はサンガ対策なのか、いつもと違ってロングボールが多かったですし、脇坂泰斗選手の飛び出しには警戒していましたし、そういう意味では相手の良さを出させずにできたと思います。それでいて自分たちは前からどんどんプレッシャーをかけていくという良さを出すことと両立できていたと思います。自分自身も、相手はクオリティが高いので、ガツガツ厳しくボールを奪いに行きました。今日は悔しい結果になりましたが、自分たちの力は100%出したと思います。あとは今日、自分自身もパスミスがありましたし、そのあたりの技術やスキルから目を背けてはいけないと感じました。J1はただ走るだけ、戦うだけで勝てるような世界ではないので、もう一度自分自身のプレーを見直して、横浜F・マリノス戦に臨みたいと思います。