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曺 貴裁 監督

昼間のゲームで天候も良く、ウォーミングアップ時の素晴らしい応援で始まり、我々が1人少なくなった後のアディショナルタイムも声を枯らさず勝利を信じて応援してくれたファン・サポーターの皆さんに対して非常に感謝しています。そして、我々の勝点を信じて最後までこのスタジアムに残ってくださった方々に対して勝点3を届けられなかったことに責任を感じています。先ほど選手たちに「今日4月23日のことを忘れてはいけない」と言いました。点を取る前、点を取った後、我々は完璧に近い形で入った10分、得点直後に失点した後の時間帯、私はピッチの選手に声を掛けてはいたのですが、選手の心には届かず、自分たちだけの問題で失点してゲームを難しくしてしまいました。このことに関して監督も選手も自分と向き合って今後解決していかなければなりません。鳥栖さんと戦って昨季よりも手応えがなかったと思っている選手はいないと思います。ただ、彼らのやりたいことを封じて自分たちのやりたいことを出すという部分で、シュートシーンでも中途半端なシュートでみすみす相手にリズムを与えてしまうとか、思いきったプレーをしないというところがツケとなって失点につながってしまったことに対して、それが自分たちの力だと思わない限り上には行けません。逆に1人少なくなって、あれだけ相手の足が止まってきて自分たちがゴールに迫れるようになってくるということは、自分たちの良い側面だと思います。監督として色々なことを経験し、学べた試合でした。総じて選手たちはわざとそういう試合をしているわけではないですが、戦い方のことで監督の私がもう少し示すべきことがあったのかどうか、今は自分でも整理できていません。選手はよくやったと思いますが、ただそれを今日、リーグ戦、ルヴァンカップに続く3連勝につなげられるほどの力がなかったので、もう一度やり直しが必要だというメッセージと受け止め、今後続くゴールデンウィークの柏レイソル戦、川崎フロンターレ戦、横浜F・マリノス戦との素晴らしい相手との試合に、どのように挑めるかが非常に大事だと思っています。最後に、京都サンガF.C.を応援してくださっている皆さまに「ありがとうございます」とお伝えしたいです。


●得点直後の失点シーンに関してどのように捉えていますか?


選手たちには「小野裕二選手が決めたようなシュートは練習でも練習試合でも見たことがない」と言いました。ああいう失点があったということは、そこに間違いなく気の緩みがあったと言われても仕方がありません。その後、自分たちがもう1点取るために何をしなければならないかを共有しているつもりなのですが、あまりにもノーピンチで自分たちのやりたいことができて点が入ったことで、少し安心してしまったような状態でした。自分たちで解決すべき問題が原因で取られた3失点だと思っています。


●今後、このような失点をなくすためにどのようなことが必要だと考えていますか?


昔、ドーハの悲劇で学んだように、この4月23日を忘れなければ選手たちがより逞しく、ソリッドに戦って勝点3を取れるチームになっていくと思います。勝つことに貪欲になるのではなく「このままいけると勝てるだろう」と思いながらやった試合は去年は1試合もなかったと思います。私はベンチで「危ないな」と思っていましたが、そのとおりになってしまいました。ここ数試合のチームの進歩は素晴らしいもので、試合の内容や今までやってきたことを変える必要ないと考えていますが、だからこそ、こういうマネジメントをしっかりしなければならないと思います。

麻田 将吾
3 DF
麻田 将吾

今日は軽い展開と言われても仕方ない試合でした。前半の最初の方から、うまくいっているようでいっていないと感じながらプレーしていました。前からのプレスがかかって相手のミスを誘えていたのですが、逆にシュートを打てるところで打たないプレーが何度かありました。そして、先制点を取ったことで、どこか緩んでしまった感じがあります。特に1失点した後の立て直し方はメンタル的な要素が一番大きいと思うので、切り替え方が良くなかったと思います。今日のように自分たちのペースでできていると感じるような試合では落とし穴があるので、そこで気を緩めたり相手に合わせるのではなく、2点目、3点目を目指して自分たちに矢印を向けていくことが大事ですし、それをもっと皆で共有していく必要があると感じました。

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川﨑 颯太
7 MF
川﨑 颯太

立ち上がりは高いモチベーションで自分たちのサッカーができていて、全員が連動して攻守の素早い切り替えからの2次攻撃、3次攻撃ができていたと思います。しかし、点を取った後に一発のチャンスでやられてしまったのは、隙があったということに他ならないです。やはり締めるべき時に締めたり、自分たちがもっと危機感を持ったりしなければならないと指摘されたような試合でした。相手のロングボールのこぼれ球を僕たち中盤の3人が拾わなければならないところを相手に拾われたり、相手にボールを持たれた後に押し出すところがちょっと遅くなってしまったりする場面がありました。もっともっとエネルギーを出して主導権を握り返すことができれば、もっとチャンスがあったと思います。後半、1人少なくなってから全員で戦って相手に追加点を許さず、チャンスをつくったことを、次につなげていきたいと思います。

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