試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
4月1日という仕事でも学校でも切りの良い日に、しかも素晴らしい天候に恵まれたこのサンガスタジアム by KYOCERAに、ヴィッセル神戸さんという素晴らしい対戦相手を迎えて試合をすることができました。我々も今の順位や過去の対戦成績に捕らわれることなく、神戸さんの対策をしながら勝点3を目指して準備をしてきました。3点取られてしまったという結果を見ると少し下を向いてしまいそうになりがちですが、私の中ではそういうふうに捉えてはいません。今日の試合では細かいところ、例えば相手のセットプレーやこちらのミスといった、“やってはいけないこと”が得失点につながると前半から感じていましたが、そのようなところが我々のところに転がってこず、相手チームに転んでしまったという印象です。しかし、プレーの強度やインテンシティの部分や、試合を見てくれる人たちがどのようなものに反応するかという視点で見ると、選手たちはよくやってくれたと思います。0-3という結果だけで見ると上を向くことができるような材料はありません。ただ、選手たちが見せてくれたファイティングスピリットは間違いなくピッチに落ちていたと思います。そういう意味では開幕の鹿島戦より失点は多いですが、次につながる負けだったと思います。しかし、J1で上位に行こうと思えば、簡単なミスは見逃してくれないのは当たり前で、それはある程度チームとしてできるようになってきましたが、今日の90分間では、そのようなゾーンの中でプレーさせられなかったことに私自身の責任を感じますし、前半からチャンスを掴みながらも点を取れなかったことに対して選手を責めることはできません。敗戦の悔しさを忘れずに日々の練習に活かしていくことを忘れてはなりません。敗戦を引きずってこれまでやってきた自分たちの良さを消しているようでは今シーズンを乗り切れないので、4月敗戦スタートになりましたが、顔を上げて前向きにサッカーに取り組んでいきたいと思います。
●3失点についてはどのように捉えていますか?
崩されてやられたというよりは、フリーキックの後のプレーや、こちらのミスが原因でした。サッカーはミスのスポーツなので、それを突くか突かれるかで得失点が決まるのですが、今までそういったものがあまり失点につながらずに勝ってきた試合もありました。今回3失点したことで萎縮することなく、より細心の注意を払うというベクトルに向かうことが大事だと思います。まだシーズン序盤なので、0-1で「今日は点が入らなかった」と感じながら終わる試合よりは、こういう負け方の方が選手は切り替えやすいと思います。
●攻撃面に関してはどのように感じましたか?
相手が下がったら、その目の前を使って数的優位をつくっていくということは前半からできており、チャンスもつくったり、決定的なシーンを相手のシュートブロックで防がれたりしたシーンもありました。やっている方向性については間違っているとは思わないので、あとはミスを最小限に抑えたり、1回で決められなかったら2回、3回と繰り返していくメンタリティがこれから要求されていくと思います。
●今回、首位のチームとの対戦でしたが、タイトルを目標と掲げるうえで、どういうものがこれから必要と感じましたか?
神戸さんと対戦して、どこが起点となって、どういうことがチャンスになるかは映像で確認した時と印象は同じでした。用意していた対策で我々が先に1点を取っていれば、また違った展開になったと思います。相手が首位だからこちらが萎縮してボールをプレゼントして攻撃を受け続け、そこからカウンターで得点を狙うようなサッカーが良いとはまったく思っていません。やはり、がっぷり四つに組んで勝点3を獲るには、個々の質を上げたり、大事なところでのミスで相手の良さを引き出さないこと、駆け引きのようなものは必要になってくると思います。
麻田 将吾
試合が終わって一番感じているのは、手応えがなかったわけではないということです。勝敗を分けた部分で言えば、我々が隙を見せたところで点を取られましたし、ゴール前での落ち着きが違うと思いました。両チームにチャンスがありましたが、神戸さんの方がチーム全体としてアラートで、ずっと声が出ていたという印象を受けました。こちらが隙を見せてしまうと、1回のチャンスで点を取ることができるクオリティがあるので、アラートの部分では相手に絶対負けてはいけないと感じました。スカウティングで大迫勇也選手を起点にして、そこから武藤嘉紀や汰木康也選手が出てきたり、2列目の選手のサポートがあることはわかっていたので、大迫選手に収めさせないようにすることをずっと意識してきました。最後の方は点を取りに行ったので、大迫選手に収めさせてしまう場面がありましたが、それ以外、特に前半は自由にさせることはなかったと思います。今回は何人かが同時に隙をつくってしまったのが結果につながってしまいましたが、常に声をかけ合って注意し合うことができれば解決できるはずです。今日、他の選手も同様に感じていると思うので、この経験を今後に活かしていきたいです。
佐藤 響
神戸さんには本当にクオリティの高い選手が多くいて、わずかな隙でも与えてしまうと危険なシーンや失点を招いてしまうことがあると思うので、どれだけ隙を見せないようにするかをチームとしてしっかり突き詰めていかなければならないと感じました。攻撃の部分では、自分が内側に入っていったり、縦パスをつけていったりしたのですが、そのへんの狙いはうまくいったシーンもありました。それをシュートや得点に結びつけていけるように普段の練習から追求していけば、試合の結果につながっていくと思うので、これからもそれを繰り返していきたいと思います。