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曺 貴裁 監督

今シーズン、1月7日から、昨年以上の成績を出すため、ピッチを上げて練習の内容や新しい選手との融合に取り組んできました。しかし、今日の前半最初の20分間は、鹿島さんが前線からプレッシャーをかけてきて、セカンドボールを拾ってワンタッチで前に出てくるという形を想像はしていましたが、選手にとっては予想以上の圧力を感じていて、守備よりも攻撃になった時のボールをもらう意欲や前に行く勇気が足りず、その結果、失点を重ねてしまいました。そういったことを考えれば、今日、自信を持って試合をさせることができず、監督自身にも反省点があります。ただ、J1での2年目で昨年からプレーしてきた選手、今年入ってきた選手が、なんとなく「やれるんじゃないか」と悪い意味での薄っぺらい自信を持って今日の試合に入っていたとしたら、「そんなに甘くはない」と教えられた試合になったと思います。

後半、選手やシステムを変えたというよりも、勇気を持って前を見て、前に飛び出していく練習をこれまでたくさんしてきた分、チャンスをつくることができたことは評価してあげたいです。ただ、最初からそういった時間帯を長くすることを目的としてやってきたわけですから、良い所・悪い所の両面があったと思います。

試合後、ブーイングをしているファン・サポーターの方々の姿をこの2年で初めて見ましたが、それだけ私たちに対する期待感が高いということだと捉えています。サンガらしくない姿勢を見せてしまうことは、試合を見に来てくださった方々に申し訳ないので、私自身も自省しながら次の名古屋戦に向けて準備していきたいと思います。まだリーグ戦が始まったばかりで、下を向くことばかりではなかったので、今日のことはしっかり整理して次に向かって行きます。


●相手がロングボールを効果的に使ってくることは予想されたと思うのですが、鹿島への対策を教えてください。

システムやメンバーで予想と違ったところがありましたが、今日のスターティングラインナップを見て、ロングボールを使う戦い方をしてくるだろうという予想はできていました。しかし、相手の長いボールに戸惑ったというよりも、奪った後に自分たちが彼らの嫌がるようなボールの動かし方をできなくて、相手のセンターバックやゴールキーパーに余裕を持たせてしまったのが一番の反省点だと思います。

今日の強度は、昨季の開幕戦の浦和戦より強く感じたと思いますが、それぐらいの強さで来るというのは「これがJ1の戦いだ」というメッセージです。J1は隙間を抜けて勝っていけるリーグではないので、胸を合わせて戦った時にどれぐらいできるかを選手たちは感じてくれたはずです。それを次につなげたいと思います。


●後半になって良くなった点を教えてください。

後ろがしっかりラインを上げて跳ね返し、次のボールを拾うことによって、相手の重心を後ろに持っていくことができたことです。また、ボールを収めることができる選手が前線にいることで、後ろからどんどん選手が追い越していけるようになったのも大きかったです。ただ、前半のメンバーでそれができなかったというわけではなく、メンタルも含めて最初から自分たちが能力を発揮できなかったことには疑問を感じています。その点に関しては、選手たちと共有して修正していきたいと思います。

井上 黎生人
23 DF
井上 黎生人

今日はもったいない失点もありましたが、それ以前に鹿島さんの本気のサッカーに押されてしまった部分がありました。ディフェンスにとって、そんなに大きなピンチは多いとは感じませんでしたが、ちょっとした隙、ちょっとしたミスでやられてしまったという印象です。

相手は、シンプルに自分たちの背後に長いボールを入れてくるシーンがたくさんありました。前からプレッシャーをかけに行く途中で蹴られてしまっていたので、そこは修正が必要でした。いつものように前からがむしゃらに行くだけではボールを奪えないので、そこはタイミングなどの微調整が1年を通して必要だと感じています。後半、3バックにしてアピ(アピアタウィア 久選手)とショウゴ(麻田 将吾選手)がどんどん前に出ていくことができるようになりましたが、なかなかチャンスにつながらなかったので、そこも課題だと感じています。

このような試合はこれからもあるので、開幕戦でそれを経験ができて良かったと後で思えるよう、今後、課題として取り組んでいく必要があります。今日のことを教訓にして、次のアウェイゲームに臨みたいと思います。

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川﨑 颯太
7 MF
川﨑 颯太

試合開始直後からアグレッシブに行こうと意思統一していたのですが、相手がかなりロングボールを多用してきたり、激しく来たことによって、自分たちが激しく行くのか、ボールをつなぐのかという意思統一ができないまま、相手が進めたいように試合を進めてしまったと感じています。特に相手のインテンシティの高さにうまく対応できなかったり、自分のクリアミスも含めてイージーなミスが重なったことが、今日のような流れになった要因だと思います。

今日、鹿島さんが“何が何でも勝ちに行く”という姿勢を見せてきたのを見て、そのメンタリティを自分たちも見習わなければいけませんし、球際の強さやインテンシティもそうですが、その根底にある「勝ちたい」という気持ちを相手に見せつけられたような試合でした。収穫は、パトリック選手や一美和成選手ら、後半から入ってきた新加入選手が攻撃だけでなく、守備でも貢献してくれたので、選手層が厚くなったと感じられたことです。

今日の特に前半、寒い中来てくださったファン・サポーターの皆さんには申し訳ないサッカーをしてしまったので、次節は最初から自分たちの気持ちを見せて、やりたいサッカーができるよう、準備していきたいと思います。


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