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【ご報告】ドイツ「アルミニア・ビーレフェルト」所属アカデミー出身奥川 雅也選手によるU-18選手、U-15選手へのZOOM講演実施について

2021/6/7| U-18

2021年6月5日(土)18:00より、京都サンガF.C.アカデミー出身で、ドイツ・ブンデスリーガ「アルミニア・ビーレフェルト」に所属する奥川 雅也選手が、オフシーズンを利用して、後輩である京都サンガF.C.U-18、U-15の全選手を対象に、ZOOMにて講演を実施してくれました。

©︎︎︎KYOTO SANGA F.C.

仲下 将裕U-15アスレティックトレーナーが進行したこの講演では、奥川選手から、京都サンガからオーストリアのザルツブルクに渡ってから7シーズンとなったヨーロッパでの経験、そしてサンガアカデミーでの経験が今のキャリアにどう繋がっていたのかなどを語ってくれました。

冒頭には、“サッカーはコミュニケーションのスポーツ”という話から、言葉の壁について触れられました。

U-18所属時に通っていた立命館宇治高等学校※1では、英語の他に選択語学の授業があり、いずれ使うと考えてドイツ語を専攻していたので、ドイツ語に慣れて渡欧でき、何もない人よりは抵抗が少なかったように感じたこと。けれども、試合中に思ったことをすぐに伝えられず苦労していたことや、通訳が帯同した半年以外は、自力で細かいことまで理解できるようになるまでに1年半くらいかかったこと。ザルツブルグ時代には、3年ほど週3回家庭教師をつけて語学の勉強に励んだこともあり、今は理解できるようになったという努力の積み重ねを続けていることを教えてくれました。

※1サンガ独自の「産・学・クラブ連携プロジェクト」であるグローバルに活躍する世界水準のサッカー選手を育成する「スカラーアスリートプロジェクト」

©︎︎︎KYOTO SANGA F.C.

さらにサッカーの面では、自分の武器で勝負したかったところ以上に最初の1年は求められていた部分が別にあり、葛藤や苦労があったこと。15歳、16歳の子が国や親元を離れて同じチームにいて、日本よりも勝るハングリーさや、練習でも削り合うことがあるくらいの激しさ、そして技術や実力がある選手はボールが回ってくる、リスペクトしてくれるなどという実力主義を感じるところもあること、そしてサッカーに対するメンタルの重要性を学んだことなど、日本と海外の違いやその国に適応していく難しさなどを語ってくれました。

ここで奥川選手からは、「ハングリーさについては、賭けているものの違いはあるけれどもサッカーに対するハングリーさは負けていない」という言葉があり、海外での厳しい世界に身を投じて戦い続けている中でチャレンジしている人だからこその裏打ちされた力強い言葉がありました。

そして、サンガアカデミー在籍時から今に繋がっていることや当時の様子が語られました。

アカデミー在籍時から、日頃の練習一つひとつから、人と違う発想で「イメージ」を持ちながら自分なりに工夫して取り組み続けてきたことや負けず嫌いな姿勢は変わらないことや、世界大会への参加がターニングポイントにもなっていたこと、そして奥川選手をU-15やU-18で指導をしていた川勝 博康コーチや水口 涼汰フィジカルコーチからは奥川選手の当時の様子が語られました。

U-18選手やU-15選手たちは、メモを取っていたり、食い入るように話を聞いている様子の選手たちもおり、世界で挑戦を続ける貴重な先輩の話に集中して耳を傾けていました。

©︎︎︎KYOTO SANGA F.C.

そして、アカデミー選手たちから奥川選手へのたくさんの質問が続きました。

コーチからの言葉で今でも印象に残っていること、プロになれたと思った決め手、上手くいかなかったときのモチベーションの保ち方、思い出に残るゴールetc...そして最後にはこれからの夢や目標を語ってもらいました。

講演の最後には、本田 将也育成部長から「雅也の言葉は、選手のハートに火をつけてくれる、そして一生忘れない機会になると思います。ただ、みんなに分かってもらいたいのは、これは雅也の『見えている部分』です。目に見えている華やかな部分だけではなく、彼は7年間海外で、どんな状況でも歯を食いしばって、『目に見えないところ』を頑張ってきていることを分かってほしい。そういった苦労、覚悟や志を含めて、ヨーロッパに持っていっている。そして今回、後輩のアカデミーの選手たちにそのようなメッセージをくれている」というお話がありました。

この日、奥川選手は、1時間を超える予定よりも長い時間をサンガの後輩たちのために割いてくれました。アカデミー選手たちにとっても、未来のために貴重な時間となったようでした。

奥川選手、ありがとうございました。

これからも、サンガファミリーみんなで奥川選手の挑戦を応援しています!

そして次に帰ってきた時には、直接会えますように!みんなで、サンガタウンのクラブハウスで待っています。

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