【J2第35節vs.栃木プレビュー】曲者栃木と対戦。頼もしい絶対的エース・大黒将志の存在
サンガはJ2で独走態勢に入っている湘南と第33節で激突し、その強敵に先制点を奪われながらも一時逆転する底力を見せ、最終的には勝点1を分けあった。そして前節はJ1昇格プレーオフ圏内入りを争う横浜FCと対戦し、この試合でもビハインドを跳ね返す強さを示して白星を挙げた。
横浜FC戦では退場者を出す苦しい戦いを強いられながらも、最後まで集中力を欠かすことなく勝利への強い執着心を持って逃げ切れたことは今後の糧にもなるだろう。
先に失点してしまっているのは修正していく必要があるが、湘南、横浜FCと地力のある相手に対して盛り返せる力があることを証明できたことは選手たちの自信にもつながっているはずだ。続く栃木SC戦でもキッチリと自分たちのポテンシャルの高さを見せつけ、自信をさらに深めていきたい。
プレーオフ圏内に食い込んでいくためには、栃木との一戦は絶対に落とせない。ただ、守備の要であるバヤリッツァと、攻撃で違いを生み出せる工藤浩平をともに出場停止で欠くという懸念材料がある。
この試合はチームの総力が問われる戦いになりそうだ。田中英雄は「2人が出れない中で、新しく入る選手がどれだけ強い気持ちを持って入れるかはひとつ重要なことだと思います」と力を込める。
栃木は現在17位と下位に沈んでいるが、総得点42はJ2で8番目に高い数字だ。成績が振るわないのは失点も多いのが理由だが、上位勢を沈められるだけのパンチ力は秘めている。一瞬でも気を抜くことは許されない。指揮官も「強い相手には戦い方がハマり、いい試合をするので、とりこぼしをしないようにしたい」を警戒する。
そういう曲者と対峙する際に頼もしいのは、絶対的なエースの存在だ。22ゴールで得点ランキングトップを独走する大黒将志はコンスタントに結果を残し続け、ここ5試合では4得点を決めている。チャンスを高確率でモノにしてしまうゴールハンターがいることでチームは自信を持って攻撃を仕掛けることができ、逆境に陥っても諦めることなく最後まで戦える。
また、今週から左股関節捻挫のドウグラスが練習に合流したのは朗報だ。攻撃陣の選手層が厚くなるのは心強く、ドウグラスがいることで選択肢も広がり、攻撃に幅も生まれるはずだ。
リーグ戦もいよいよ終盤戦に突入。ラストスパートに向けてアウェイの地で連勝を飾り、弾みをつけて西京極に戻る。
******************************************************************************2014Jリーグディビジョン2第35節
■日時:2014年10月4日(土)13:00キックオフ
■対戦:栃木SC vs. 京都サンガF.C.
■会場:栃木県グリーンスタジアム
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