あんちゃんシーズンレポート(Final)
2021/12/25| トップチーム
気がつけば年末ですね。皆さん、2021年はどんな年でしたか?
サンガにとっては、もちろん最高の一年でしたね!私自身はサンガのJ1昇格がなによりです。皆さんにとってもJ1昇格という結果が少しでも人生の活力になっていたら嬉しいです。それでは後半戦を振り返っていきましょう。
リーグ戦で良くあるのは前半戦調子が良くても、研究された後半戦に失速してしまうことです。一年間安定して戦う事は至難の業で、後半戦に入ってからがチームの真価が問われると感じていました。しかしそんな心配をよそに、京都サンガF.C.は後半戦スタートからの5戦を4勝1分けと文句なしの成績を残します。その中でも印象深いのが、8月9日(月)、ホームでの第24節FC町田ゼルビア戦です。前半にピーター・ウタカ選手のゴールで先制するも、その後厳しい展開となり、前半のうちに同点に追いつかれます。そのハーフタイムに曺監督が今シーズン初めて“J1昇格”というワードを口にし、ここまであえて口出さなかったその想いに選手たちはすぐさま反応します。後半5分流れるような形から最後は夏から新加入したイスマイラ選手が決め、2-1で勝利します。後に曺監督が語るには、この試合で選手たちの本気を感じ、“J1昇格を強く意識し始めたそうです。
リーグ戦が佳境に向かうにつれて、より厳しい戦いが続きましたね。特に10月に入ってからの降格争い中のチームとの対戦は、非常に緊張感のある戦いでした。各チームの意地と意地がぶつかり合い、引き分けもしくは勝利しても1点差という結果がその難しさを表しています。ただそんな中でも、今シーズン外せない試合と言えるのが11月3日(水)のホームでの第37節大宮アルディージャ戦ではないでしょうか。終盤になって出場機会を掴んだ庄司悦大選手や清水圭介選手の存在、5分を過ぎたアディショナルタイムで審判が口に持って行った笛を止めたサンガスタジアムby KYOCERAの雰囲気、そして福岡慎平選手、麻田将吾選手、川﨑颯太選手らサンガの育成選手たちで生み出した執念の決勝ゴール。いろんなストーリーが絡み合い、感動的な試合となりましたね。おそらく皆さんも忘れられない試合となったのではないでしょうか。
さらに、昇格を懸けて戦った11月7日(日)のアウェイでの第38節ジュビロ磐田戦、11月14日(日)のホームでの第39節ブラウブリッツ秋田戦のコレオグラフィーも圧巻でした。プレッシャーのかかる状況で戦っていた選手たちの背中を力強く支えてくれました。終盤にかけてファン・サポーターの皆さんと一体になっていく感覚は、まさに一心でしたね。特にサンガスタジアムby KYOCERAの雰囲気は最高でした。後半戦ホーム負けなしの結果も、この一体感なしには成しえなかったでしょう。
そして迎えた11月28日(日)、アウェイでの第41節ジェフユナイテッド千葉戦。試合前のホテルミーティングでは、曺監督が選手、スタッフから学んだことや感じたことを一人ずつ順番に伝えていく場面がありました。
福岡 慎平選手には「自分と戦える強さ」
武田 将平選手には「仲間のために走るという覚悟」
荻原 拓也選手には「誰よりも純粋で真っ直ぐな心」
ウタカ選手には「何歳になっても成長できるということ」
その場にいた全ての選手・スタッフに伝え終えた時、どんなミーティングよりも心が焚きつけられるものがあったのではないかと感じました。
感謝の想いを力に変え、サンガらしい躍動したプレーを披露して辿り着いた歓喜のホイッスル。京都サンガF.C.にとって今シーズンだけでなく、過去11年間でもっとも幸せな瞬間が訪れ、先の見えない長いトンネルから脱出し、この日私たちの景色は明らかに変わりました。
曺監督の「京都サンガF.C.を明らかに変えたい」という熱意を、紫の勇者たちが見事に体現した今シーズン。日々、謙虚に自分自身と向き合っていくチームと多くのストーリーを経て成長していく姿は、近くで見ていて非常に刺激的な日々でした。もちろんすべてがハッピーなことはなく選手一人ひとりの苦悩など、ここには書ききれない想いもあります。ただ間違いなく今年のチームは戦う集団であり、互いを高めあう素晴らしいチームでした。サッカークラブなので去る人はもちろんいますが、2021シーズンのメンバーは、サンガの歴史を変えてくれた私たちの誇りです!本当にありがとう!
そして、京都サンガF.C.を支えてくださった全ての方々に感謝いたします。ありがとうございました。来シーズンはJ1の舞台での戦いが待っていますが、主役は選手だけではありません。サンガスタジアムby KYOCERAでファン・サポーターの皆さまが作り出す雰囲気を、ぜひ見せつけましょう!まだまだ私たちは成長できます!!ホーム最終戦で森脇良太選手が涙ながらに伝えたかった“ビッグサポーターの存在”。来シーズンもみんなで証明しましょう!!
今年1年間、「あんちゃんレポート」を読んでいただきありがとうございました!
つたない文章ながらも、気がつけば81回も続けてこられてよかったと思います。このレポートを読んで、サンガに対する想いを膨らましながらスタジアムへ足を運んでいただきたいという気持ちで書いていました。皆さんに少しでも喜んでいただけていたら嬉しいです。あんちゃんレポートは、一旦、今回で終了という形になります。また違う形でブランドアンバサダーとしての役割に奮闘していきたいと思いますので、引き続き応援して頂けたらなと思います。
今年1年間本当にありがとうございました!!皆さん良いお年を!ではまた^^
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■ライター(あんちゃん)紹介
京都サンガF.C.ブランドアンバサダー 安藤淳(あんどう・じゅん)
[プロフィール]
関西大学卒業後の2007シーズン、サンガに加入。2011シーズンの天皇杯は5試合に出場し、準優勝に貢献。2013シーズンまでサンガに在籍し、その後、セレッソ大阪、松本山雅FC、愛媛FCでプレー。2019シーズンにサンガに復帰し、2020シーズンは主将としてチームを牽引。ケガのため、2020シーズンを持って現役引退。
生年月日:1984年10月8日
出身地:滋賀県
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