スポンサーインタビュー vol.05~共栄製茶~
2026/3/31| 取組事例 オフィシャルスポンサー スポンサー
弊社社長の飯野晃が日頃よりご支援いただいているオフィシャルスポンサー各社にご訪問させていただき、スポンサーになったキッカケやサンガに期待していることなどをお聞きする「スポンサーインタビュー」企画をお届けいたします。
サンガスタジアム by KYOCERAのメインスタンドに腰を下ろすと、正面に見えるバックスタンドの壁面に、可愛らしいクマのイラストが添えられた看板が目に飛び込んでくる。これを掲出しているのは、江戸時代から続く京都宇治の茶舗「共栄製茶株式会社」だ。同社は「森半」のブランド名で抹茶製品の製造・販売などを行い、看板に描かれているのは自社キャラクターの「森のくま半」。京都のシンボルであるお茶を取り扱う同社が、同じく京都のスポーツチームのシンボルであるサンガをスポンサードする意図を、森下大輔副社長に訊いた。(構成・京都サンガF.C.)
200年近い歴史を持たれる御社について、まずご紹介いただけますか?
森下:当社は1836年の創業で、今で190年ですね。創業当時は生産農家として生業を始め、今は「森半」のブランド名でお茶の加工と販売に注力している会社です。昨今は抹茶ブームということもあり、抹茶については日本でも3本の指に入る規模で加工・販売を行っております。近年では、国内外を問わず幅広く展開しています。
サンガとの出会いは?
森下:私は小学校から高校までサッカーをやっていまして、大学時代もサークル活動程度でやっていました。小中と一緒にサッカーをやっていた同級生が今、サンガさんの広報部にいて、YouTubeの撮影でここ(TEA SQUARE MORIHAN)を使っていただいて縁が深まっていきました。
サッカー少年だったころ、地元クラブの京都サンガはどのような存在でしたか?
森下:ちょうどJリーグ創世紀の時にサッカーを始めた年代ですので、やっぱり地元にそのプロスポーツクラブがあるっていうのは、本当にサッカーをやる動機になると言いますか、続ける動機になったと思います。中学生時代に一つ上の世代に、松井大輔さんが藤森中にいてすごいインパクトがありました。その松井さんが、黒部さん、朴智星さんらと天皇杯で優勝した時は特に印象に残っていますね。
飯野:ちょっと不思議な気持ちですよね。子供の頃に副社長がサンガを見られてて、今スポンサーをやっていただけるっていうのも、クラブの歴史を感じる気がします。今も多くの子供さんに見に来てほしいと思い、色々やっていますけど、10年後、20年後、30年後、こんな出会いがまたあれば素敵だなと思います。
スポンサーになられて反響はいかがでしたか?
森下:初めはシルバースポンサーで始めさせていただいたところ、会社の者がみんなすごく喜んでくれたんです。具体的には名刺にサンガさんのロゴが入っていると、営業活動をしてもお客さんに与えるインパクトが違うとか、そういった話も実際に出てきました。そこからサンガさんとより強固なご縁になればという思いが増してきまして、各方面からのご協力もいただき、今シーズンからプラチナスポンサーにならせていただきました。
飯野:我々が会話のきっかけになるという話が聞けると、本当に嬉しいですね。スポンサー様からは、「営業の方がお客さんのところに行って話題に困らなかった」とか、「新入社員募集の面接に来た学生に理由を訊ねると、サンガで知ったみたいなことを言われる」と聞きます。それは我々にとっても、嬉しいことなんですよ。
森下:本当に、ありがたく活用させていただいています。社会的に、SDGsが課題とされる中、我々だけではできない活動をサンガさんを通してご支援させていただくのは、弊社にとってもメリットは非常に大きいと思っています。
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バックスタンド上部の広告看板
スポンサーになられて森下副社長ご自身や御社にとって、サンガという存在は変化しましたか。
森下:知らなかった活動をたくさんされていることを、スポンサーになってから知りました。特に教育の側面や、地域との連携ですね。そういった側面でいろいろな活動をされていることを、あまり知らなかったものですから。
飯野:そういったことをサポーターのみなさんや一般の方々もそうですし、スポンサーさんにも知っていただくのは、クラブとして重要なことだと捉えています。先日はスタジアムに気象予報士さんを招いて、「地球の環境を守るために自分たちにできることは何か?」といったテーマで、子どもたち向けに講義をしていただきました。また、ピッチ上でも天候に関する生解説を実施し、スタジアム全体で、観戦のついでに少し気候のことを勉強してみようかという機会を作れたのは良かったですね。その様子を横でスポンサーさんに見ていただいて『サンガは頑張っているな』と言ってもらえると、喜ばしいですね。ただただスポーツにだけ注力してるわけじゃないってことをご理解いただくのは、ご支援いただく上ですごく大事なことですね。
森下:我々もやっぱりこのお茶というものを扱っていて、いかにその幼少期と言いますか、小学生とか中学生にお茶に親しんでもらえるかということはすごく大切なことと思っていますので、そうやって教育活動に注力されてるところはやっぱりすごいなと思います。
飯野:サッカーとお茶で全然違うように見えて、ファン作りとか、そういう意味でも共通するところはありますね。大人になってから消費者としてお茶のファンになってもらう層も大事なんだと思いますけど、子供の頃から親しんでもらうってことは、もう1つ深いファンの作り方で、ロイヤリティの高いファンを作られるんだろうなと思います。
森下:そこが非常に難しいので、サンガさんはよく頑張ってらっしゃるなっていうところが尊敬するところですね。
飯野:子供の時に好きになったもんって、いつまでたっても好きですもんね。
森下:そうですね。本当にそう思います。私もだからサッカーずっと好きなんだと思いますね。
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VIPラウンジでご提供している「抹茶水晶飴」と「抹茶クッキー」
プラチナスポンサーになられてVIPラウンジなどもご利用いただきましたが、いかがでしたか?
森下:観戦しやすいのはもちろんとして、サービスやホスピタリティも素晴らしかったです。VIPラウンジから正面に、弊社の看板が見えるんです。あれを目にしたときは、思わずテンションが上がってスマホで写真を撮りました(笑)。
飯野:今シーズンはVIPラウンジに御社の製品である「抹茶水晶飴」と「抹茶クッキー」をご提供いただいていますね。
森下:VIPラウンジに弊社の製品を置いていただきますと、来られた方々に手に取っていただく機会になりますし、ほかの企業様にも弊社のことを知っていただくきっかけになるかなと思っています。これもひとつの販促というか、マーケティングになっていると考えていますね。
飯野:BtoC企業ならではのご利用のされ方ですね。そういった形で実際に消費者として手にできるものや、食べられるものをVIPルームで出していただいていると、みなさんが森半さんの商品を口にされて親近感が深まると思います。
VIPラウンジは試合ごとに、複数社が利用されます。他社との出会いの場であったり、ビジネスチャンスを創出できる機会でもあるのでは。
森下:本当に、そういった場になっていると思います。実際によーじやさんのことは前々から存じ上げていましたが、社長さんと直接会ったことはありませんでした。それがVIPラウンジでご一緒したことで、親しくお話させていただくことができました。ビジネス交流の場でも京都サンガという共通事項がありますので、距離が近くなる。それが、いちばん大きいですね。
飯野:「よーじやさんのカフェで、お抹茶は森半さんのものを使っていますか」と聞かれましたか?(笑)
森下:それが、使っていただいておりまして、これを機に再拡大しよう、より関係を強固にしていこうと思っています。VIPラウンジはただチームを応援するだけではなく、ビジネスチャンスが生まれる場でもある側面を、実際に感じましたね。
飯野:VIPラウンジにはいろんな企業の方がいらっしゃいますが、一緒に試合を観ていてサンガに得点が入るとみなさん、子どものように大喜びされますから、自然と仲良くなるんですよね。
森下:初対面同士なのに得点が入ったら、普通にハイタッチしたりするんですよ。そんなことをきっかけに、あそこの場では飯野社長が仰られたように、面識のなかった方々とも仲良くなりますね。
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宇治のTEA SQUARE MORIHANにて
京都は地元愛が強い企業が多くあります。それについて飯野社長は最近、思うことがあるそうですね。
飯野:ええ。すごいハイテク企業さんも、輸出比率が80%ある企業さんも、京都で事業をやらせてもらっているので京都に恩返しをしたい。だから、サンガさんをスポンサードするといったことを言っていただけるんです。共栄製茶さんがお取り扱いされているのは、京都といえばの「お茶」ですから、そういう気持ちをより強くお持ちなのかなと思うのですが、いかがですか。
森下:我々は京都の文化であるお茶を扱っていますので、京都を応援できればという気持ちが強くあります。京都でお茶に携わっているから今があるという認識はもちろんありますし、これからもそれは変わらないでしょう。世界的にも京都宇治のお茶はすごく存在意義があるものですし、これからもそのブランド力は、地域ブランドとして高まっていくだろうと思っています。
飯野:ちょっとここで、お伺いしたいことがあります。御社にとってお茶は、これで売上や利益を上げていくメインプロダクトだと思いますが、実際のところ、これをどう捉えていますか。プロダクト、つまりは商品なのか。あるいはお茶は単なる商品ではなく文化であり、私たちはその文化を売っているんだよ。単に緑色の葉を売っているわけではないんだよと思われているのか。そこのところをどう思われているのか、聞かせていただきたいです。
森下:なるほど。もちろんプロダクトという側面はありますし、仰られるように今は抹茶という日本の文化を世界に発信していると認識して動いているところもありますね。牛乳に抹茶の粉末を入れていただく抹茶ラテですとか、あるいはアイスクリームに混ぜていただいたりと、いろんな形になっていますが、日本が誇る抹茶という文化を世界に伝えていると思っています。
飯野:サッカークラブである私たちにとってのプロダクトは目に見えるものではないので、本当に文化だなと思っているんです。私たちが売っているのは満員のスタジアムの熱気や、そこで選手たちが表現するファイティングスピリットといったもの。スタジアムに来てくれたお客さんが笑顔になってくれるものを、チームを含めクラブで働く全員がいろいろと知恵を絞って創っていく。そういうものが、私たちの商品だと思っています。私たちは、単にタオルマフラーを売っているんじゃない。選手入場のときにみんながあれを掲げて歌って、スタジアムが一体になる。その空気や高揚感を売っているんだという話を、先日、フロントの全体会議でもしたところなんです。
飯野:お聞きしたところによると、約100年前に氷茶(水出し玉露・煎茶)を出されて、60年前に真空缶詰、そして35年前に泡立つ抹茶を出されている。そういう商品開発はどのようにやっておられるのですか?
森下:我々の歴史自体は190年ほどあるんですけれども、それでもお茶の世界で言うと、190年ってせいぜい中堅ぐらいのレベルでして、後発と自認しております。それが、「伝統の上に創造的革新を重ねていく」という会社の理念として、ちょっと違ったことをやろうっていうアイデンティティに繋がっています。
飯野:「190年」、「お茶」という伝統の上にっていうイメージに対して、商品開発のアグレッシブさは、一体どうやってるのだろうかと興味深かったのですが、そういうことだったんですね。このカフェもその最たるものですよね。
森下:そうですね。「茶道」というのは1つの伝統的文化として残っていくと思いますけども、常に形を変えて、もっとカジュアルに「お茶」を楽しんでいただければなと思います。やっぱり大事なのはそのお茶の精神ですよね。そこを大切にしつつも、商品の形、プロダクトっていうのはどんどん変わっていっていいのかなと思います。
飯野:老舗の企業において、社員の皆さんにその革新をやり続けてもらうことはかなり難しいと思いますが、社内への発信などはどうされていますか?
森下:もう入社時から、「一般的なお茶屋さんとは違って、うちはやりたいことをやってくれたもん勝ちですよ」っていうような言い方はしてますね。そして、それを評価する体系になっていて、挑戦する意欲を大事にしてる会社かなと思います。みんな生き生きやってくれてるなって感じますね。ワイワイとうるさいだけかもしれませんが(笑)
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(左)飯野晃 (右)共栄製茶 森下大輔 副社長
京都と言えばお茶はひとつのシンボルであり、サンガも京都のスポーツチームのシンボル的存在ですが、今後どのようにかかわっていきたいですか?
飯野:私たちは京都に本拠を構えるクラブで、周囲から京都のブランドだと言っていただくこともあります。だからこそ、京都にはこんなにいいものがあるんだと、私たちが発信しないといけないといった使命感みたいなものもあるんです。その一つとして共栄製茶さんの存在や、やっておられることをサンガを通しても発信していく。そのお手伝いができればと思っています。
森下:仰るとおりで、京都を盛り上げるために相互利用していきたいですね。京都といえばお茶とある程度、一般の方も知ってくださっていると思います。スポーツの世界とお茶の世界とで、お互いに高め合ってシナジー効果を出して、京都に貢献していきましょう。
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